JKC ジャパンケンネルクラブ   PRECIOUS JP プレシヤス ジェイピー
          

   所在地   東京都青梅市 
   環  境   周囲にはまだまだ自然が多く早朝には鳥のさえずりがにぎやかです
   責任者   小林 一美  ハンドルネーム 大家
   日  常   チワワ専門ブリーダー  JKC公認トリマー/現在は引退しております

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1983年 福島県郡山市においてトリミング技術及びプードル・マルチーズ・ポメラニアン・ヨーキー
ブルドックの飼育・繁殖を学び 殆ど自宅と犬舎のみ行き来の生活が3年間続きました。
初めてポメラニアンの出産に遭遇した時の感激、又ブルドックの帝王切開に立ち会った時の驚きは
今でも忘れる事の出来ない経験の一つです。


トリミングの勉強の為に渡された一頭のプードル。 ある朝 店の扉を開けるとそこには何とも不思議そうな目で
私を見つめる黒い固まり 「私の子犬・・・?」 数日後に発覚した事は、ブラッシング・シャンプー・ドライヤー嫌い
爪切りなんて、とんでもない! おとなしくバリカンで顔を剃らせるなんて10年早い!
「何でも大人しくやらせる犬を飼ったって勉強にならねぇ」 先生の一言に愛情以前に怒りを感じる私でした。


毎朝黒い相棒を、バスケットに入れての通い修行生活は相変わらず格闘の日々、冬には 雪深い道を、夏には
太陽を まともに受け、そして日増しに重く成る相棒・・・1年を過ぎた頃に、トリマーライセンス取得試験の話しが
先生がモデル犬として選んでくれた犬は、黒い相棒では無く 、ショードッグを引退したばかりの白い看板犬でした
緊張の会場入りでしたが、いざカットを始めると勝手な身動き一つしないプードル! 
相棒の反抗的な態度に自然と慣らされてしまっていた私のハサミを持つ手は、天と地の差程スムーズに
合格の末、最優秀技術賞のおまけ付き 「怒りが感謝」 に変わった瞬間でした。


東京に戻りペットショップ勤務後、自宅の一室で開業、その後修行時代の恩師が紹介して下さった
ちわわ専門のブリーダーさん、私の人生における現在の師匠との出会いです。
まずは、しっかりとした基礎犬を中心にしたブリーディング、そしてプレシヤスJPの特徴を受け継ぐ子犬達の作出
後継犬と成る子犬の選択等、まだまだ課題は多く師匠の指導の言葉を頼る今日です。


小さくともひ弱さを感じさせない骨格のしっかりした丈夫な子犬達、ブリーダとしての意気込みです。
種オス台メス達の健康管理・精神管理・衛生面は勿論の事 巣立ちを迎える子犬への触れ合い方の重要性等
誕生から母犬と共に二人三脚?で育てた子犬達、それはそれは言葉に成らぬほど可愛いものです。
しかし私のペットでは無い、新生活に馴染まなければ成らない子犬で有ると言う事を常に心に置き、必要以上の
愛情表現や扱いは致しません。 里心を抱きストレスを感じる事も無く、巡り会った生涯のオーナーさんの愛情を
新鮮な喜びとし、一日も早く馴染んで欲しいからです。
子離れの時期を迎えた母犬の凛とした強さには、学ぶべき所さえ感じます。


最後に成りますが、1989年犬種別シリーズ、ブルドッグ編 我が家の愛犬バーブルの出産 「子育て記録」
著者 坂本達雄 坂本たまこ ご夫妻の印象的な一文を記載させて頂きます。
子犬の巣立ちを翌日にひかえ 「これが最後の食事だな。バーブルは私達と別れる事も知らないで、例によって
アッという間にたいらげ、いつまでも食器をペロペロとなめている。 本当に可愛いい広島へ行っても元気で大きく
なれよ! 午前6時30分子犬ポスターを車に乗せ、妻と二人で出発する。
おばーちゃんが涙をうかべて見送ってくれる。 母犬バーブルは首をかしげて見ているが分っているのだろうか。
旅立つポスターは助手席に居る私に背を向け過ぎ去って行く東京の景色をどんな気持ちで見ているのやら。
車の後ろの窓に前足をかけて立っちしている姿は可愛くて涙が出てきてしまう。
別れはつらくてさびしい」


     最後まで読んで頂きありがとうございました