2005年5月例会報告      過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 


日 時:2005年5月27日(金)18:00〜21:00

出席者:鷹取、鈴木あ、余田、佐藤、酒巻、鈴木ま、堀、兵藤、町田(9名)


☆ビデオ「マダガスカルの自然」(最終回)・・・・・・・・・・・堀さん

 堀さんの「マダガスカルの自然」もいよいよ最終回を迎えました。ペリネ自然保護区での様々な動植物を見せてもらいました。

 はじめはコシダカガエルでした。同行していた千石さんは蛙を見るとすぐに裏返して撮影するそうです。裏返してお腹をさするとそのまま静かになるのだそうで、その様子がビデオにも記録されていました。なぜ静かになるのでしょうね。

 また、鳴き声を頼りにひたすら歩いた末にインドリ(体長50cmくらいのサルの仲間)も見ることが出来たそうです。木の上にいるインドリの姿が捉えられていました。

 今年の元日、堀さんはマダガスカルで目を覚ましたわけなのですが、その日の朝食後、炎天下の中昼食もとらずに歩き詰めた末にシファカとインドリを見ることが出来たそうです。ひたすら歩き続けたことについて、ガイド氏は「シファカとインドリを探していた」と言っていたそうですが、堀さんは、ガイドが道に迷っただけではないか、と仰っていました。

 その他、ゾウムシ・ナメクジ(ひっくり返すと元に戻る)・殻だけで10cmはあるカタツムリなどの映像が印象的でした。

 ところで、カメレオンは目を別々の方向に向けることが出来ますが、捕食するときは距離感が大切ですから、両目とも同じ向きを向いているのでしょうか。


☆フィールドワーク報告「秩父盆地の見学」・・・・・・・・・鷹取さん

 OHPシートに地図を標高100mずつ写し、間隔を開けて重ねていくと地形が立体的に見えるそうです。この方法だと実際の模型を作るよりもずいぶん簡単にできそうです。以前同じ方法で日本付近の震源分布を立体的に見せる工夫を見たことがあります。

 その後、ビデオで破砕帯で自然銅が採れる話し、その銅を使って和同開珎が作られた話などを視聴しました。破砕帯が幅5mほどの溝状になっている様子が良くわかる映像でした。

 「自然銅」という言葉を初めて聞きました。はじめは鉄などと同じように酸化銅として採掘した物を還元して使うのかと考えていたのですが、砂金などのように銅の単体が採れるのだそうです。

 また、石碑に「和銅開寶」と書かれていましたが「和同開珍(珎)」が正しいはずだ、との指摘がありました。

 秩父盆地は元は海だったことを強調しないのか、と質問がありました。鷹取さんは秩父盆地の成り立ちに関して重要な要素なので、次に作るビデオに盛り込むことを考えているそうです。


☆実践報告「ゆれる大地」・・・・・・・・・・・・・・・・・酒巻さん

 地震についての授業を行うに当たって、酒巻さんは関東大地震を大きく扱いたかったそうです。伊豆大島の地震と関東大地震の比較をして、震源から遠くの方が震度が小さいことを確認した後で、実習1(震源からのP波の到達時間の同時地点を結ぶと同心円状になる実習・・・名称を失念しました)を行ったそうです。ただ、教科書(東京書籍)に載っている実習のデーターは同時刻の点が一つしかない物があるなど、難しいのではないか、という意見も出されました。

 酒巻さんは授業の中で東京の下町と山の手の被害状況の違いについて述べていました。鷹取さんからは、関東大地震なので東京だけでなく関東全体を見渡したい、という発言がありました。

 震源という言葉ではある「点」で地震が起こっているような錯覚を起こさせてしまうので、地震が発生するのは一定の領域を持った「震源域」であることが大切ではないか、という意見がありました。

 試験問題で「大きな地震が起こったらはじめに何をすべきか」という問題がありました。科学的な知識を持つことでパニックに陥らなくなるような解答が書けたり、自然科学と日常生活が繋がっているような解答が書けるようになると、自然科学を学ぶ意義も見えてくるのではないか、との指摘がありました。

文責:町田