2005年9月例会報告      過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 


日時:9月30日 18時〜21時

場所:本多公民館

参加者:岡本、小川、酒巻、鷹取、町田、三木、堀、吉村、鈴木綾子(文責)


1、ストロー天秤の製作…堀さん

 「物にはみな重さがある」という授業で使われるストロー天秤を、ペットボトル・クリップ・ストロー・待ち針・ビニールテープを使って皆で作ってみた。バランスがうまくいくようにするためには、いくつかのコツがある。針をストローの真ん中に刺すとき、中心部よりも少し上を刺す、ストローの両端のお皿にあたる部分は長さ1cm位にした方がいい、などの点である。サークル初参加の岡本さんと三木さんも真剣に作って、デジカメに記録を残しておられた。


2、「理科教室」8月号を読んで…町田さん

 8月号の特集「物理学教育・これをおしえたい」を、町田さんのていねいな報告をもとに検討した。町田さんの報告は資料を見ていただくことにして、ここではそれ以外に出て来た意見をまとめてみる。

・ 「温度と熱」松本節夫論文について

 松本さんが指摘されているように、かつては「熱」はきちんと教えられてきたのに現在では軽視されているので、きちんと教えたい。松本さんは、物体がもつのは熱ではなく内部エネルギーであるから、「物体が熱をもっている」という言い方は中学校段階でも避けたいと書いている。しかし中学では「内部エネルギー」という語句は使わないので、ここは分子運動で教えたい(松本さんも町田さんも、高校で力学を学んでから、熱運動を分子運動で説明すればいいという考え)。「熱の移動(対流・放射)」は中学の気象分野との関連があるので是非中学校で扱いたい。

・ 「光とものが見えること」小野洋論文について

 到達目標に「物体が見えるのは、その物体が出す光が目に入るからである」とあるが、この表現だと光源以外の場合には当てはまらないと町田さんは指摘している。そのとおりなので、「物体に光があたるとそれが乱反射し、その光が目に入ると物体が見える」ことも早い段階で取り上げたい。小川さんは暗室で、平らなアルミホイル・ぐしゃぐしゃにしたアルミホイルにそれぞれ光を当てて生徒に見せるという。平らなアルミホイルの場合はある特定の位置にいる生徒にしか見えないが、ぐしゃぐしゃな方は違うということで乱反射がよくわかるそうだ。

・ 「音」〜何に配慮するか〜石崎喜治論文について

 振動数と周期の関係を「音」の授業の際に両方教えたい。また地震の学習の際にここで学んだことを使いたい(酒巻さん)。

・ 「電流回路」石井登志夫論文について

 中学校段階でキルヒホッフの法則で合成抵抗を教えるという石井提案に対して、町田さんは中学生の頭にすっと入るかどうかは疑問であると言う。それに対して、小川さんは中学でもすっきりいくと述べた。 


3、フィールドワーク報告…鷹取さん、小川さん

 鷹取さんはビデオで、小川さんは写真で報告してくれた。参加者はそれぞれ何かの形で報告をまとめましょう!