日 時/2006年5月26日(金)18:50~21:10
場 所/国分寺市本多公民館
出席者:鷹取、鈴木あ、佐藤、鈴木ま、堀、小川、阿久津、須藤、海老沢、吉村、町田(11名)
4月に引き続き、5月例会にもお二人の方が初参加してくださいました。新しい仲間を迎え、さらに様々な角度から自然科学教育を作っていきましょう。
☆ビデオ「エクアドルの自然」(第4回)・・・・・・・・・・・堀さん
堀さんのエクアドル紀行の第4回です。今回も堀さんの解説を聞きながら珍しい動植物を見せていただきました。紹介されたものは以下のようなものでした。
・ヤドクガエル(赤と黒のカエル。毒を持つ。)
・ハキリアリ(日本の黒蟻くらいの蟻が行列を作って森の奥から葉を切り出す様子が紹介されました。何の葉が好きなのかはわからないそうです。)
・オオアリクイが前日に蟻をおそった跡
・バクの足跡
・オオヤスデ(赤と黒の大きなヤスデ。丸まっていました。)
次回も続きます。
☆提案「野生生物の生活」・・・・・・・・・鷹取さん
現行の指導要領では「自然と人間」という単元がありますが、その内容は「生物のつながり」ではなく災害に関することなどをモザイク的につなげているだけ、と主張されました。
鷹取さんご自身は「生物のつながり」の教材として森林を扱うことを主張されてきていましたが、どんな森林を扱えばよいのか、などの問題意識があったそうです。例えば、白神山地のブナ林を紹介するビデオを作ったら28分の長さになってしまったそうです。
今回見せていただいたのはご自宅近くの雑木林を一年間追ったビデオと、ご自宅に現れた狸(夏毛)と多摩動物公園の狸(冬毛)のビデオでした。
雑木林のビデオは秋の落葉から始まり、落ち葉の下で芽を出すドングリや新芽が芽吹いた様子を撮ったものでした。どのような場面で使うビデオなのか、という質問が出されました。鷹取さんはドングリが発芽して幼木になるまでを見せたいとのことでした。それならば・・・ということで、阿久津さんがドングリの一年を追った写真紙芝居があることを紹介してくださいました。残念ながら題名は失念してしまったそうです。
野生の狸が東京の住宅地にいることに個人的には驚いたのですが、そのことを当たり前のこととしているサークルメンバーにも驚きました。
授業で使うためには狸の生活を見せるだけでは不十分で、ぜひ食物連鎖まで見せると良いと思います。小川さんは通勤途中の玉川上水で狸の糞らしきものがあるのを見かけたことがあるので拾ってみようと仰っていました。
☆『理科教室』(4・5月号)を読んで・・・・・・・・・・・・・町田
4月号の「物理」特集と5月号の「教材・教具」特集を読んで感想を書きました。
5月号の鷹取さんの文章は中学校でいかに顕微鏡を買ってきたかという話でした。文章を書いた動機として鷹取さんからは、行政の問題・教員自身の自主性が育っていない・主体性が保証されていない、などの問題点を指摘されていました。また、特に小中に関しては国の基準が低すぎるために使いづらいものや見づらいもので実験をさせられている現状があることを話してくださいました。
☆夏のフィールドワークについて・・・・・・・・・・・吉村さん
7月24日か25日に出発して3泊4日で知床のフィールドワークを行う予定です。途中、海の上から観察したり、登山をしたりと盛りだくさんです。更に細かいことは6月の例会で詰める予定です。
参加者を募集中です。
文責:町田