2007年9月例会報告      過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 


日 時/2007年9月28日(金) 18:45~21:25

場 所/国分寺市本多公民館

《参加者》小川・鈴木ま・佐藤・鷹取・五十里・阿久津・柳下・吉村・酒巻・堀


  1. 五十里幸司さんは阿久津さんの同僚だそうです。柳下貴美子さんはご自身でもホームページにアクセスしてサークルを知ったそうですが、小川さんの奥さんの同僚だそうです。お二人とも、今回が初参加となりました。

  2. 若い方の参加は活気が出ますね。これからも、一緒に楽しく学んでいきたいと思います。


◎「夏の報告」

  1. 《堀雅敏》

  2. 2回目のマダガスカル旅行。前回行けなかった西海岸ムルンダヴァのバオバブ並木、近くのキリンディー森林保護区、北端の町アンチラナナと、近くのアンカラナ特別保護区のツィンギ(独特の石灰岩地形)とカンムリ・キツネザルを見たいと思い、ツアーに参加。

  3. 9月15日、青梅の御岳山で開催された「第52回カンタンをきく会」に参加。矢島稔さんのミニ講演の後、近くで実際にカンタンが鳴く場面を観察。帰り道、小さな男の子がムササビを発見。

  4. 《鷹取健》

  5. ことしの実践記録集附録DVDには「サルの体の特徴」を収録した。小学校、中学校で“だれでもできるサルの学習”ができたらいいなと思っている。科教協愛知大会でも提案した。

  6. 愛知大会の前に日本モンキーセンターに行き、帰りに『サルの王国』という冊子をいただいたが、授業に使える写真がない。上野動物園や、多摩動物公園で教材となる写真の撮影を続けている。

  7. 《佐藤完二》

  8. 8月の東京小学校理科サークルの合宿で、「新採研の授業で“ものの温度と体積”の授業をやるつもり。そのために9月の“月と星”の授業から課題方式でやりたいが」と話があり、「月と星」の課題を考えてみた。

  9. 《鈴木まき子》

  10. 科教協愛知大会では、扇状地のでき方を流水実験でやったところを中心に報告したが、「これは有効だ」と評価された。その後の社会科の研究会でも「扇状地のでき方がよくわかった」と言われたし、子どもが納得できてよかった。

  11. 理科とは関係ないが、いまクラスでは小田原の「ういらう(トウチンコウ)という薬の売り子の口上がはやっている。

  12. 《五十里幸司》

  13. 新任研で忙しかった。飛騨高山などで食べ歩きをした。

  14. 《柳下貴美子》

  15. 勤務校では、中1で国分寺崖線の調査をやっているので、その下調べをしていた。

  16. 《阿久津嘉孝》

  17. 家族で久しぶりに海水浴に行った。石をひっくり返してイソギンチャクを見た。磯でカニに指をはさまれて痛かった。その痛さを思い出した。

  18. 《酒巻美和子》

  19. テスト問題を作っていた。

  20. 《吉村成公》

  21. 三宅島に三泊して泳いできた。以前行ったときよりは火山性ガスの臭いは少なく、坪田中の校庭のゴミは一掃されていた。海ではアオウミガメを何回か見かけた。アカコッコ館で以前の噴火後照葉樹が生えるまでの様子を収めたビデオを手に入れた。こんど時間のあるときに視聴してみたい。


◎「地球と宇宙の学習その3(中3)」 吉村成公

  1.  単元の最後にあたる「地球の生い立ちと構造を隕石から考える」部分について、隕石を並べながらの報告でした。参加者も磁石を近づけてみたりルーペで球粒を観察したり、本物の隕石に触れて感動していました。アエンデ隕石まであるし、集めるのは大変だったでしょうね。

  2.  隕石内の鉱物の生い立ちについて阿久津さんから質問がありましたが、佐藤さんや吉村さんの話では、超新星爆発によるものなどいくつか考え方はあるものの、まだはっきりとはわかっていないそうです。











 ↑ 実物の隕石を解説する吉村さん

◎「月と星(小4)」 佐藤完二

  1.  地学分野ではなかなか課題を作るのが難しいのですが、東京書籍の教科書を使うことを念頭に考えてみたそうです。「月にウサギはすんでいますか?」というユニークな課題から始まっていますが、課題について話し合う時間がなかったのが残念です。また、「4年生には適切だろうか」という点についても問題提起だけで終わってしまいました。

  2. 吉村さんが以前作って報告された「地球時計」をヒントに考案したという「地球と月の動き模型」に力点を置いた報告で、これは「日の出、日の入り時刻確認模型」や「内惑星、外惑星の動き確認模型」、「黄道12星座確認模型」などにもなると力説されていました。

  3.  鷹取さんから、「課題5を方眼に書いていった場合、子どもたちの中には正午まで直線的に高度が上がり、それ以降直線的に高度が下がっていくと考える子はいないか。それなら方眼はない方がいいのではないか」との疑問が出されました。佐藤さんからは「方眼がないと4年生の子どもたちには手がかりがなく、書くことができない」という答えがありました。


◎「高校化学への粒子学習」 阿久津嘉孝

  1.  学力的には平均的なものの、分子と原子の区別はほとんどの子にないと思われる中での実践だそうです。時間がなく、指導計画のところまで提案していただき、実践報告は次回に回しました。

  2.  問題1については、以前は砂糖でやっていたそうですが、水の中に溶けていることを確かめることを考え、今回は食塩を用いたそうです。そのため、「食塩も目に見えないほど小さな粒の分子になっている」とまとめてしまわざるを得なかったということです。

  3.  ?の「物質の不滅性」のところで、密閉したフラスコ内に木炭を入れて加熱し、完全に燃焼させて燃焼前後の全体の重さを比べようとしたのだそうですが、何回やってもうまくいかなかったそうです。「何かいい方法はないか」との問いに、佐藤さんは「マグネシウムや鉄を燃焼させてみてはどうか」と提案。さらに「1時間目に食塩などをメスシリンダーに入れて、机にトントンと軽くぶつけてつめると、その前と比べて重さはどうなるか、をやると、すぐに粒が出てくる」と意見。

  4.  鷹取さんも「“物質が小さな粒でできている”ということは高校でもていねいに扱った方がいいので、佐藤さんの言うようなこともやったほうがいいと思う。それだけでなく、たえず動き回っているということとセットでやりたい」と述べられました。

  5.  関連して小川さんから「ブラウン運動はやっているのか」と質問があり、阿久津さんは「本当は見せたいが、ビデオにした」との答えがありました。小川さんからは「絵の具をとかして見せるくらいならすぐにできるのではないか」と意見がありました。

  6.  酒巻さんからは「中学でやったことを繰り返しているみたいで、復習するにしてももう少し整理する必要があるのではないか」、鷹取さんからは「高校でも酸化水銀の分解はやった方がいい」と意見がありました。

(記録:堀)