2008年4月例会報告   過去の例会へ 2008年へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1shapeimage_1_link_2
 

● 写真報告「マダガスカル“進化の箱船”の旅その4」………………………堀

 南部のベレンティー保護区は広大なサイザルアサ畑で、繊維をロープなどに加工する工場もあります。そのほんの一角が保護区となっています。

 もともとマダガスカルにはないウチワサボテンが人の手によって持ち込まれ、棘が少ないこともあるのでしょう、ワオキツネザルが茎の部分を食べた跡をみていただきました。「こんなものも食べるのか」とビックリされている方もいました。道路上を横っ飛びして移動するベロー・シファカ。これに対して4本足で歩くワオキツネザル。ワオキツネザル毎朝の“日課”であるひなたぼっこ…。

この保護区には小さな博物館もあり、絶滅したエピオルニスの長径30cmはある卵も展示されています。その横に、チンバザザ動植物園にあるダチョウと絶滅したエピオルニスの骨格標本が並んで撮られている写真がありました。この写真でエピオルニスの大きさが実感でき「大きいな」という声が挙がりました。

● 特別例会「鳥類の解剖」報告……………………………………………鈴木綾子

 3月1日に生物サークルと合同で行われた解剖の報告でした。

 鳥の解剖というと、ふつうは内蔵を見てみるくらいだけれども、全体を見てみようと計画された鳥類の解剖です。

 鈴木さんは解剖したときの写真に言葉を加えたプリント、我孫子市鳥の博物館で手に入れた資料と、解剖したニワトリの骨格を持ってきて説明してくださいました。小川さんも、その時に解剖したカラスの骨格を持ってきてくださったので、比較することもできました。

 やはり一番印象に残ったのは羽根を動かす筋肉の仕組みです。大胸筋と小胸筋が上腕骨に腱でつながっていて、それぞれの動きで羽根を動かすのですが、小胸筋の腱は三骨孔を通って上腕骨の背側につながっているなど巧みな仕組みがわかりました。鈴木さんはそのようすがわかるように、赤いリボンを筋肉と腱の代わりにして骨格に取りつけ説明してくださったのでよく理解できました。

● 「動物の繁殖からヒトの誕生へ」……………………………………鈴木まき子

 2日後に迫った科教協東京支部春の研究集会5年分科会で報告するプランと実践記録の報告でした。鈴木さんは2003年8月に『「ヒトの誕生」の学習(小5)-全時間の記録-』(自然科学教育研究フォーラム7:自然科学教育研究所)を書かれており、それに基づいた報告です。

 話題になったのは胎盤の仕組みです。体に悪いものは水銀でも“ばい菌”と表現してしまう子もいるようです。それはそれとして、「小さいから胎盤を通り抜けてしまうのか。そうではなくて、受け入れることのできるタイプと同じようなタイプになっていれば通るのではないか」などの意見が出されました。どんなものがどんな仕組みで胎盤を通り抜けてしまうのか、今後も勉強が必要だということになりました。

 時間数もずいぶんかけているようですが、これは総合的な学習の時間をうまく使っているからだそうです。

(記録:堀)