2010年10月例会報告    過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 


 参加者:堀、鷹取、鈴木ま、阿久津、小川、吉村、五十嵐、町田(記録)

1.「スリランカ 光り輝く島」(堀さん)

 プロジェクターでブンドウラ保護区を中心として、写真に収めた動物を見せていただきました。ブンドウラ保護区ではニシキヘビ、ワニ、イノシシなどがいて危険なため「絶対に車から降りてはいけない!」と予め注意をされていたそうで、車の上から撮影したものでした。

 見せていただいた動物はメモした限りは下記の通りです。

 ムラサキサギ、ゴイサギ、コサギ、ダイサギ、クロトキ、バン、セイタカシギ、ダイシャクシギの仲間、ウミウ、ヘビウ、スキハシコウ(くちばしがピタッと閉じられない)、クジャク、インドトサカケリなどの鳥類。その他、インドニシキヘビ、ヌマワニ(一説では体長が10mを超すものもいるらしいが・・・?)、インドの神様ハヌマーンのモデルになった猿、インドイノシシなども見られたそうです。

 雨がほとんど降らない場所には塩田も見られたそうです。


2.「サンゴの海の生きものたち」(鈴木さん)

 小学校2年国語上の科学読み物(説明文)の報告です。鈴木さんは、サンゴの生態を理解しながら読むものとしては小2では難しいとしていました。授業の流れとしては、まず「サンゴについて調べてくる」宿題を課し?浅い海に育つ ?水温が上がると死んでしまう ?取り入れ口と排泄口が同じ などの共通理解を得たあとにNHK『沖縄 慶良間諸島の海』でサンゴの映像を見せ、絵本『エリセラ さんご』(生徒の評判はあまり良くなかったらしい)を読み聞かせたあとに全文を読み始めた、という報告がありました。

 とにかく、鈴木さんは小学校2年生にこの教材は難しいとのことでしたので、小2の科学読み物として適切なものとしての条件を挙げていただいたところ ?語彙が豊富 ?身近にあり、触ることが出来る ?読んだあとに自分から(採集、観察など)動き出せる教材が望ましいとのことでした。この教材は?~?のどれも満たしていないと、不満な様子でした。現在よいと考えているのは『オオバコのはなし』だそうです。ただ『オオバコのはなし』は江川さんの授業では5年生でやっていたのを見たことがあるとの意見も出されました。

 また、小3で『ありの行列』を読んだ子が、角砂糖を持って友達と実験していた、との報告がありました。『ファーブル昆虫記』や『シートン動物記』なども良いのではないか、との意見も出されました

 一方で国語の授業としては、長文を段落に分け、書いてあることが理解できればよいので、さんごについてわかっているか否かは重視していないのだろういう意見も出されましたが、文章の内容について大まかな事を知っていないと土台が無いように思えるとの意見も出されました。


3.液体窒素の実験(町田)

 学校で液体窒素が余ったので、サークルに持ち込んで実際にマイナス196℃の世界を体験していただきました。冷やしたものは?バナナ(バナナでくぎが打てます) ?バラ(新鮮なバラもこの通り) ?ゴムボール ?二酸化炭素(ドライアイスになります) ?酸素(液体酸素になります) などです。二酸化炭素は試験管の中でドライアイスにしたあとに試験管に風船でふたをすると、昇華して気体に戻るにつれて風船が膨らむことから体積が増えることが確認できたり、液体酸素に線香を近づけることで燃やすことができたりと実験の見せ方に工夫を加えることができました。単純な実験ですが、何人も集まってあらためて検討すると、いろいろなアイデアが出るものです。


4.「コスタリカの報告」(小川さん)

 コスタリカに行かれた小川さんの写真による報告です。プロジェクターで投影してみせていただきました。

 首都サンホセの様子から映像がはじまります。市街地にも野鳥がたくさんいます。その中には猛禽類もいたとのことでした。(この原稿を書きながらふと窓の外を見ると学校の上空で猛禽類とカラスが追いかけっこをしているのが見えます)映像は進みます。

クロコンドル(コンドルマークのビールが美味しかったそうです)、ハチドリ・火の鳥のモデルとも言われるケツァール(ケツァールが火の鳥のモデルだと言い出したのは案内してくれた藤本さんなのだそうです)・モモイロヘラサギ・ツルやクイナに近いアメリカレンカ・キムネオオハシなどの鳥類の他、マダラヤドクガエル・アカメアカガエル・イチゴヤドクガエル・透明なカエルなどのカエル、世界一美しいトカゲと言われるグリーンバシリスク・クロコダイル・ウミガメの産卵のあとなどを見せていただきました。

 熱帯雨林では落ち葉などがすぐに分解されてしまい土壌にならないため、伐採するとすぐに砂漠化してしまうのだそうです。

 8日間で約50万円のツアーだったそうです。


5.「足尾銅山について」(吉村さん)

 足尾銅山のフィールドワークに関連して、足尾銅山について、資料をもとに解説をしていただきました。詳しくは11月例会でとなりましたが、マントルの中に水が入り込む仕組みなどを、構造式を示しながら説明してくださいました。