参加者:鷹取・小川・吉村・堀(記録)
※今回は試験と重なり、中学や高校が忙しかったので、ちょっと寂しい例会となり残念でした。
また、吉村さんは池袋ミネラルショーにおける、研究者加藤昭さんと吉村さんの質疑応答、そして岩石試料に一様に3方向の力を独立に加える世界初の「真の三軸圧縮実験」の資料を持ってきてくださいましたが、時間がなく、4月例会で報告していただくことになりました。
1.写真報告「ウガンダ&ルワンダ生物観察の旅」…………………………堀
昨年夏(2010年8月16日~25日)に行った、マウンテンゴリラの観察を主目的とする生物観察の旅の概略をスライドショーで行いました。
ウガンダのエンテベ空港に到着。首都カンパラを通って、1858年にイギリスの探検家ジョン・ハニング・スピークがビクトリア湖を見てナイル川の源流を発見したと思った場所(実際にはビクトリア湖に流れ込む川があるので、ビクトリア湖がナイル川の源流ではない)での水鳥の観察。その後西に向かい、道路沿いで親指の退化したサルの1種アビシニア・コロブス、それにアヌビスヒヒ(バブーン)、ビゴディ湿地保護区でのコウギョクチョウやオジロアリツグミなどの鳥のほかアカオザル(グエノン属)とシロエリマンガベイらしきサル、キバレ森林公園でのチンパンジーの観察。そして広大なクイーン・エリザベス国立公園でのウガンダ・コブやデファッサウォーターバックなどのアンテロープ(レイヨウ)、ケープバッファロー、アフリカゾウ、カバ、ライオン、ナイルワニ、ナイルオオトカゲ、それにサンショクウミワシやハダダトキ、アフリカトキコウ、オニアオサギ、シュモクドリ、エジプトガンなどの鳥。
さらに陸路ルワンダに入り、ヴィルンガ火山群の一つヴィソケ山(3711m)の3000m地点でのマウンテンゴリラの観察です。ジャイアントロベリア、アザミ、ヤエムグラなどゴリラの食べ物、野生のセロリを食べるシルバーバック、木に登る子ども、4足で立ちあがるブラックバック、赤ん坊を連れたメスなどを紹介しました。
4月からは動画での紹介の予定です。
2.授業プラン「足尾の緑化事業」…………………………………………鷹取
以前サークルで紹介されたビデオ「足尾の緑化事業」を改訂したものをもとにしての授業プランです。
国土地理院の1:25000の地形図をもとに100mごとの等高線を太くなぞったものを用意し、足尾精錬所のある谷一帯が煙害によって荒れ地となっていることを浮かび上がらせ、緑化事業について触れた後、「足尾銅山の経営と周辺の自然や社会の変化を調べてみましょう」という課題を学習します。このとき教材としてビデオ「足尾銅山と自然―精錬、松木村跡、砂防工事、緑化工事―」を教材として使うようになっています。
ビデオは、昨年の正月に行ったときの映像に、その後2回出かけて撮った松木村跡、備前楯山頂上から望む足尾精錬所方面の映像を編集したものです。備前楯山からの映像は、当日かすんでいたこと、松木村跡が手前の山の向こうに位置してすべては確認できないなどありましたが、吉村さんも「わかりやすい!」とつぶやくほど、よく整理されて編集されていました。
ぜひ現場で使っていただき、実践的に検討していきたいと思いました。