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参加者:鷹取・吉村・鈴木ま・安藤・久保田・堀(記録)・町田(記録)

■ビデオ報告「ウガンダ&ルワンダ生物観察 その1」・・・堀さん

 昨年の夏に行ったウガンダとルワンダの生物観察の報告をビデオで 行いました。

 今回は飛行機から見たビクトリア湖、首都カンパラの街並みと博物 館の様子、カンパラより東に位置するジンジャでのブジャガリの滝と、1858年 にイギリス人探検家 ジョン・ハニング・スピークがナイル川の源流と思った、ビクトリア 湖から流れ出すナイル川の支流の起点などを紹介しました。

 「ナイル川源流」の看板のある小さな島小さな島の横には川底から 水の湧き出しているところもありましたが、ビクトリア湖に流れ込む川もあるので、 実際のナイル川源流はもっと上流ということになります。

 この付近は水鳥が多く、カワウ、アフリカヘビウ、コサギ、アフリ カクロトキ、ヒメヤマセミ、カンムリカワセミ、クロスキハシコウ、サンショクウミ ワシなどを紹介しました。また、ホテルで観察したカオグロウロコハタオリドリと器 用に作られた巣、大きなアフリカマイマイと、それをついばむクロスキハシコウの 様子も見ていただきました。(堀)


■高圧下の岩石破壊実験・・・吉村さん

 岩石の破壊実験というと、上下方向からのプレスを思い浮かべがちですが、実際の岩盤の中では強弱の差はあるにせよ上下左右から押されているはずです。岩盤の中の様子を実験室で再現できるようにしたのが三軸加圧実験装置なのだそうです。この実験装置に資料を置いて様々な条件で圧力を加えていくと、三軸のプレスの大きさによって斜めに亀裂が入るのだそうで、その亀裂の角度と断層の角度に関しての研究が進んでいるそうです。詳細は通信の資料をお読みください。

 吉村さんは地震の学習のときに、プレス機で資料を破壊するのだそうです。そのプレス機も自費で買われているとの事です。ぜひその実践を伺いたいと思いました。

 話の中で安藤さんから「プレート(プルーム)テクトニクスはいつから定説になっているのか」との発言がありました。「NHKの『地球大紀行』などを見るとしっくりくるので教えている」「地震を教えるのに何が大切なのか」などの発言がありました。

 また、3月11日の地震の仕組みについて、鷹取さんから新聞のコピーが配布されました。

 6月例会で鷹取さんが東北地方太平洋沖地震の教材化の提案をしてくださる予定です。

 池袋ミネラルショーで吉村さんが加藤昭さんに行ったインタビューの解説については、時間の都合でまたまた次回送りになってしまいました。(町田)


■「作用反作用」の授業プラン(改訂版)・・・町田

 以前の例会で提案したプランをさらに東京支部の春の研究集会で再提案し、ご意見をいただきました。そこでの意見は「遠隔力」から始めるというものでした。そこで、その提案を受け入れたプランを改めて検討していただきました。

 私は磁石と鉄を少し離して吊るし、近づけていくと磁石と鉄がお互いに引き合って動いてくっつく様子を見せようと考えていたのですが、鷹取さんから「電磁石を使ってはどうか」との意見があり、早速授業では電磁石を使った方法を試してみました。

 残念ながら課題に対して「考える」ことに慣れていない生徒たちに対しての実践だったため、この課題が適切かどうかはわからないのですが、夏の科教協大会や秋以降のサークルに実践記録を提案しますので、そのときにまた検討していただきたいと思います。(町田)