2011年6月例会報告     過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 

参加者:鷹取・小川・吉村・町田・安藤・堀(記録)

1.「ウガンダ&ルワンダ生物観察の旅(2)」…………………………堀 雅敏

 ウガンダのビクトリア湖北の湖畔の町ジンジャから西へ移動し、途中大きな角を持った牛・アンコレカウ、親指が退化したサル・アビシニアシロクロコロブス、大きな犬歯を持つアヌビスヒヒ(バブーン)を観察、ビゴディ湿地保護区に入りました。ここではアフリカヒヨドリ、コウギョクチョウ、オジロアリクイツグミ、アオサギ、ハシダカサイチョウなどの鳥を観察、さらにアカオザル、シロエリマンガベイなどのサルも観察できました。

 それらのビデオ映像を見ていただきました。


2.「東北地方太平洋沖地震

     =自然科学教育のあり方を考え、教材をつくる=(2)」………鷹取 健

 4月例会での提案内容を、さらに様々なメディアから得られた豊富な情報を基に修正、書き足したものです。テレビ放送の映像や新聞記事、地形図などを教材に、“つぎに備える”意味でも貴重な提案です。

 つけ加えでは「地震があってから何分後に津波が来たのだろうか」の課題の前に、気象庁発表のデータに各大学での調査をつけ加えた各地の「津波の高さ」を取り上げています。ここでは海を見下ろす調査の様子の写真を示し、“高さ”を実感できるようにしています。この後具体的に三陸海岸から仙台平野、福島第1原発にかけての各地の津波被害の様子を追いかけ、場所によってはテレビ放送の映像や新聞記事の図で確認できるようにしています。

 さらに地盤沈下、液状化、地殻変動を取り上げ、さらに津波被災者のアンケート、貞観地震についてなどの資料、岩手県大槌町のハの字形の堤防が、実は被害を拡大したのではないかという佐藤慎司東大教授の見解の記事、小中学生全員が生き延びた釜石市鵜住居地区の集団避難行動の記事なども続いています。

 地震や津波については様々な現象があり、たとえば内陸の高台にあっても、津波は川をさかのぼってくるので川のそばは危ないとか、市街地では津波そのものは見えないのに、道路をまるで川のように押し寄せてくるのでいきなりあちこちから津波に挟まれてしまうとか…。この提案を基に実践的に内容を煮詰めて行ければいいなと思います。吉村さんはさっそく津波学習に取り組みました。私も地学は門外漢ながら小学校で津波をどう教えればいいかのプランを考え始めました。今後サークルで練り上げていきたいと思います。


3.「池袋ミネラルショー」………………………………………… 吉村 成公

 池袋のミネラルショーで、加藤昭さんという専門家に質問して学んだ報告です。「流紋岩質マグマとか花崗岩質マグマがどうして水をたくさん持っているのか」というのが疑問だったそうです。加藤さんの説明は資料を見ていただくとして、流紋岩にも花崗岩にも共通している長石の、マグマが固まっていくまでの原子の構造で解説しています。化学の理解が必要です。