2012年10月例会報告    過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 


日 時:2012年10月26日 6時半から

場 所:国分寺市本多公民館

参加者:鈴木ま、堀、鷹取、五十嵐、小川、阿部、阿久津、町田(記録)


企業の出前授業・考・・・鈴木まさん

 夏休み中のプールの裏番組で東京ガス社員のが行った燃料電池の「授業」の様子を、撮影したビデオ(ところどころ早回し)を見ながら、鈴木さんが解説を加えてくれました。

 鈴木さんは燃料電池の原理がわかると期待していたそうですが、そのような意図は東京ガスにも学校にも無かったようです。100万円をかけて作った燃料電池の家の模型や、燃料電池を使ったおもちゃを使っての授業は「面白かった」で終わってしまい、「○○がわかった」となりそうにはありませんでした。

「最近の流行で、地域の人たちが学校で「授業」を行う実践が増えているが、学校として迷惑しているということはないのか。」「中学校ではやられていないことを考えると、小学校で正規の授業時間を潰してまでやるのはよくない。」といった意見が出されました。鈴木さんは今後運営に関わっていく予定だそうで、これからは「ねらい」や「修得させたいこと」を明確にして依頼していきたいとお話されていました。一方で「燃料電池の原理まではわからなくても、様々なことを経験することは大切だと思う。」という意見も出されました。

 

「作用反作用」の実践報告・・・町田

 サークルで何度か検討していただいたプランをもとに実習生が行った授業記録を検討していただきました。

 まず何人かの方から「まとめを教員がしてしまっているが、自分たちの言葉でまとめさせるべきではないか。」など、授業運営についての指摘がありました。阿久津さんからは「力学については、生徒が自分たちでまとめが出来るほど、上手い構成ができていないのではないか」「実験器具は良いけど盛り上がりを期待するのはやめた方がよいのでは(笑)」との指摘がありました。

 その後、新潟の小林昭三さんのプランが紹介されました。このプランは「AとBが引き合いをしてAが勝ったとき、ABどちらの方が大きな力で引かれているか。」と発問し、ICT機器とセンサーを使った実験で、リアルタイムで結果を見せるというものです。私も報告を見せていただいたことがあるのですが、双方に「逆向き」に「同じ大きさの力」が「同時」に加わっていることが一目瞭然で、その見事さに感動を覚えたことを思い出しました。しかし、機材が高価なこと(何度か請求してみましたが買ってもらえませんでした)と、計測器がブラックボックス化してしまうのが難点です。個人的にはバネの伸び縮みで力の大きさを見せたいと考えています。

 報告と小林さんのプランを踏まえ、小川さんから「最初に引き合ってどちらかが勝つ様子を見せ、そのときに『どちらにはたらく力の方が大きいか』を考えさせる」という案が出されました。来年度は、小川案で実践して報告したいと思います。

 その後、阿久津さんが、力士と子供が押し合うときに同じ力が加わっているのに力士が勝つ理由を、摩擦力を使って説明してくださいました。


隠岐四島の旅から(ビデオ報告)・・・鷹取さん

 撮影・編集した鷹取さん曰く「行った人が楽しく見られる編集」だそうですが、行っていない私も楽しめましたから、参加した人はもっと楽しいのでしょうね。

 今回は米子空港から知夫里(ちぶり)島を巡るまでの映像でした。牛や狸に道を塞がれながら島内を巡る様子が映し出されました。狸は元々ペットだったものが逃げ出して野生化したものだそうです。

 知夫里島はカルデラの一部だそうなのですが、いくつかの場所で噴火口の断面に火道から上がってきた溶岩が固まった様子が見える場所がありました。


 今後、参加者が口々に言う「近年まれに見る充実したフィールドワーク」の全貌が明らかになる予定です。乞うご期待!