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2016年1月例会へ

日 時:11月27日(金)18:30~21:30

場 所:国分寺市本多公民館


「Photoshop Elementsで地形図を作る」 ・・・・・・堀

  1.  堀さんや鷹取さんが作るフィールドワークのビデオに出てくる地図にいつも感心しています。10月例会でどのように作っているのかを伺ったところ、11月例会に地図の作り方をプリントにして配布してくださいました。1度印刷したものをライトボックスで写し取ってスキャンするなど、大変な手間をかけていることがわかりました。


ビデオ報告「ウガンダ・多様な野生動物に会いに!」その2 ・・・・堀 雅敏

  1.  前回に引き続き、堀さんが2010年に撮影された映像を解説付きで見せていただきました。今回はビゴディ湿地保護区とキバレ森林公園の様子でした。

  2.  初めはビゴディ湿地保護区の様子でした。真夏でしたが、暑いとは感じず、むしろ涼しいくらいだったそうです。

  3.  アフリカヒヨドリ、コウギョクチョウ、オジロアリクイツグミ、アカオザル、パピルス、コーヒーの花と実などの動植物の映像を見せていただきました。オジロアリクイツグミは臆病な鳥なのでほとんど見ることができないため、貴重な映像なのだそうです。パピルスは紙を作る植物と習った覚えがあるのですが、髪飾りや籠などを作るのにも利用するのだそうです。

  4.  キバレ森林公園はチンパンジーで有名で、1時間ほど歩いてチンパンジーの群れを撮影したそうです。

  5.  1月例会ではクイーンエリザベス国立公園の映像を見せていただく予定です。

  6.  

「天文」の授業プラン ・・・・・・町田智朗

  1.  地球の自転や月の満ち欠けから、HR図やハッブルの法則までをカバーしようと試みた13時間分のプランです。中学校で理科があまり得意ではなかった生徒たちを対象としている計画なので、少し整理すれば中学校のプランとしても使えるかもしれません。

  2.  資料に沿って足早に説明した後に、下記のような補強意見をいただきました。

  3.  

  4. ■小学校6年の興味は「星の発生」「星座」「星ってどんなもの?」などだが、教科書は月の形など。工夫はするが興味は湧かない。(中山さん)

  5. ■位置の天文学より、中学校では物質としての星の学習をしたい。(鷹取さん)

  6. ■天体の学習の前に身近な方位の学習が必要。(五十嵐さん)

  7. ■「天球」と「公転円」は区別したい。「張り付いている」という表現より良い表現が無いか。(阿久津さん)

  8. ■太陽系に関する内容(5時間目)がさびしい、太陽系の成り立ちなどを話したり、ビデオを見せたりするなど、中身を膨らませてほしい。(鷹取さん)


  9.  地球時計については、1)ケースの夜の部分にOHPシートで網掛けを入れるか薄く色を入れるなどして、夜であることを明確にしてはどうか。2)地球の図に経線が入っていた方がよいのではないか。3)地球時計の前に方位の学習が必要。また、地球時計は平面なので、地球儀と比べながら球面上の方位の学習も必要。4)地球時計の裏面に南半球版をつけてはどうか。などの意見が出されました。

  10.  2)と3)についてはすぐに改善できそうです。1)については、阿久津さんから網掛けの原稿をいただきましたし、プラモデル用のスプレーを使うと簡単にできそうにも思えます。どのようにすると「見やすく」て「簡単」か検討します。

  11. 方位の学習を小学校の社会の時間行うことは、サークルでも鈴木まき子さんが何度か報告されています。五十嵐さんから「中学校では、天体の学習の前に1時間かけて方位の学習を行っています。」という発言があったので、1月例会では「方位」の学習についてレポートしていただくことになりました。

  12.  

『理科教室(11月号)』を読んで ・・・・・・堀 雅敏

  1.  はじめに、口絵写真「できたぞ!カマキリの紙芝居が」(五十嵐寿さん)について、意見が出されました。カマキリと言えば、中央沿線理科サークルではカマキリが捕食する様子を鈴木まき子さんが撮影した1時間のビデオがあったことを思い出します。子供たちが食い入るように観察している様子が印象的でした。

  2.  五十嵐さんの生徒たちの絵は、図鑑や映像を見て描いたのではなく、実際に遊ばせながら描いているので、印象的な絵になっています。また「カマキリは怖い」と書くだけでなく、「前・後・横から見ても睨まれているようだった」などと具体的に書くことができていて、書き手の気持ちが伝わってきます。

  3.  しかし、今回の口絵写真に出てくるカマキリの絵には、昆虫特有の節構造が描かれていないのは残念だ、という意見が複数の方からあがりました。昆虫の体が頭・胸・腹に分かれていること、足は胸に生えていることなどを、授業者が強く意識してはたらきかける必要がありそうです。

  4.  また、五十嵐さんは「観察した結果を絵本にする」ことを実践していますが、これを読んで後に続く人の実践が「絵本を作るための観察」となってしまいそうで心配、という声がありました。確かに、生活科や総合的な学習の時間にはそのような傾向があるので気を付ける必要がありそうです。

  5.  また、五十嵐さんは色を付けた方がよいと書かれていますが、以前高鷹さんは色を付けない方がよいと書いています。どちらが良いだろうか、という疑問も出されました。

  6. 特集は「学びあう授業 始めたい!」です。主張論文の野末さんは「何を獲得させるか」をはっきりさせることが重要、と主張していますが、堀さんは教材の順序など、構成についても書いて欲しかったと述べていました。

  7.  「学びあう授業」と言えば、玉田泰太郎さんの授業を思い出します。10月例会の後の席でも話題になったのですが、今年のどこかの例会で「玉田さんの授業ビデオを観る会」をぜひ企画したいものです。

  8.  座談会『学びあう授業を作るには』はあまり深まっていない印象を受けましたが、その次の佐々木仁さんの授業記録は、以前の実践からの変更点を分析してあり「授業をこのように変えたら、子供たちの認識がこのように変わった。」ことが明らかになっていて、わかりやすかったと好評でした。

  9.  

  10.  例会終了後、いつもの場所で少し早い忘年会を行いました。

  11.