2016年4月例会報告     過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 


  1. 日 時:2016年4月22日(金)19:00~21:30

  2. 場 所:国分寺市本多公民館

  3. 参加者:参加者:阿久津・五十嵐・石川・鈴木・鷹取・津田・町田・堀(記録)



1.ビデオ報告「ウガンダ・多様な野生動物に会いに!」その5…… 堀

  1.  クイーンエリザベス国立公園のホテルの庭にやってきた野鳥、イボイノシシとシママングースの群れ、そしてイブニング・サファリでのサバンナ・モンキーやアフリカゾウ、エボシクマタカなどを見ていただきました。

  2.  最後に、ウガンダからルワンダに向かう途中で見た、クレーター湖の一つ、ニャマンニュカ湖、大地溝帯の一部である西リフトバレー、保養地にもなっているブニョニ湖、バナナ売りの人たち、茶摘みの人たち、ウガンダの国鳥・ホオジロカンムリヅル、ルワンダとの国境の山、ムハブラ山(4127m)などを紹介しました。



2.フィールドワークに向けて「富士山」……………………………… 鷹取

  1.  5月28日(土)と29日(日)に、生物サークルと合同の富士山フィールドワークを行います。そのコースの観察ポイントを、資料プリントと地形図などの地図をもとに解説していただきました。

  2.  1日目は、小田原からレンタカーで酒匂川(さかわがわ)沿いの道を、上流に向かいます。宝永噴火(1707年)では大量の火山灰が、富士山の東側に降り注ぎました。この火山灰が山の木々を枯らして保水力を低下させ、さらには火山灰が地面への水の浸透を妨げたために酒匂川上流で土石流が発生しました。このため河床が上昇し、大雨の際に堤防を決壊させました。そこで江戸幕府は利根川治水工事で実績のあった伊奈半左衛門忠順(いな はんざえもん ただのぶ)を、復興代官として送り込みました。その治水工事の堤を観察し、「忠順の救済により救われた農民たちは、その遺徳を偲び慶応3年(1867年)に祠を建て、その後、須走村(現在の静岡県駿東郡小山町須走)に伊奈神社を建立し忠順の菩提を弔った」(Wikipedia)という伊奈神社まで行きます。

  3.  途中では、2900年前の山体崩壊による御殿場岩屑なだれや、28000年前の姶良火山巨大噴火による降灰のようすも観察します。

  4.  2日目は御殿場市玉穂桜公園で、宝永噴火の断面を観察し、水ヶ塚駐車場から宝永噴火口のようすを捉えます。さらに溶岩樹型や風穴を観察し、柿田川湧水群で富士山の膨大な地下水の流れの一部を観察します。

  5.  阿久津さんからは2つ質問が出されました。

  6. Q.1:宝永噴火のときの火山灰の厚さ(図1-1)はどうやって調べたのか。

  7. A.1:火山灰の厚さによって補助金の額が決められて配られた。

  8.   その記録が残っている。

  9. Q.2:姶良火山の火山灰の厚さは、どのくらいなのか。

  10. A.2:3~4cmくらい。



3.教育研究「授業の評価方法についての提案」……………………… 阿久津

  1. 「いま行われている授業分析は、子どもたちの授業中の発言やノートの記述内容を元に行われている。1年後とか数年後に、学んだ事実や概念、法則が定着しているかどうかの研究は行われていないのではないか」との問題意識から、自分の実践と、埼玉の小学校での実践を分析したということです。

  2.  実際にやってみて思ったのは、「時間をおいてから児童・生徒がどのような自然認識を持っているかを数量的に表すのは難しく、到達目標に達しているかを調べるのは困難。ただ、難しくても数量的に表して考えられるものがあれば、これも重要」ということだったそうです。

  3.  町田さんからは「阿久津さんの用いた“二項検定”とは何か」との質問がありました。これに対して、「統計的に偶然起きる確率がある程度(普通5%以下)より小さい場合、有為差があるといいます」ということだそうです。

  4.  小学校3年生の問1で“同じ目盛りを指す”と考えた子が1組では73.5%。73.5%が普通の正答率だとして、2組の子ども34人が、偶然91.2%の正答をする確率は5%以下なので、これは有意差があるといえます。しかし、問2で1組の子の正答率は29.4%。29.4%が普通の正答率だとして、2組の子ども34人が、偶然41.2%の正答をする確率は5%以上になるので、これは有意差がないのだそうです。

  5.  町田さんは以前、4月の授業の最初に「今年はこんなことをやります」と4択問題で説明し、授業が終わった3月にまったく同じ問題でテストしたことがあるといい、「またやってみようかな」とのことでした。

  6.  鷹取さんは、「課題に対しての自分の考えとともに、なぜそう考えたのかという理由も書かせたのか。そういうところに子どもの認識は隠されている。そこまで分析すれば意味があるかもしれないが、数値だけでは難しい」との意見でした。阿久津さんは、「理由については書かせたが、理由についてと数値化は、自分の中ではまったく別物と捉えている」とのことでした。

  7.  鷹取さんからはさらに、「理由がわからないと、子どもの思考にとって、その課題がいいのか悪いのかも検討できない」、町田さんからは、「どうやって、問題の吟味をするのか」、鈴木さんからは「数値化することが、どういう意味を持つのかわからない」などの質問・意見が出されましたが時間切れで、今後の課題とすることにしました。


4.『理科教室』を読んで「『理科教室』2015年4月号」 ……………… 町田

  1.  新しい出版社からの発行となる第1号です。町田さんからは、手に持ったときの感触から始まって、多岐にわたる感想が報告されました。その中でも、觜本格さんの文中にある「108×108×108=1024」(P.48)と「1018~1020個」(p.49)というのは、「10^8×10^8×10^8=10^24」と「10^18~10^20個」の間違いではないかと気がつかれたそうですが、これは訂正文掲載が必要でしょう。

  2.  鷹取さんからは、「口絵のP.2~p.4の色が悪い」「直井育子さんと山崎美穂子さんの文では“アゲハチョウ”となっているが、種名に“アゲハチョウ”はなく、“アゲハ”とすべき。教科書に“アゲハチョウ”と記載されているのだろうか」との指摘がありました。(教科書は確か“アゲハ”となっていた)と思ったのですが、自信がないのでその後調べてみました。どの教科書も、“アゲハ”となっていました。

  3.  私も“アゲハ”と使っていますが、(“ナミアゲハ”という別名もあるな)と、手持ちの図鑑を調べてみると、“アゲハチョウ”と索引にあるものもありました。指定のページを開くと“ナミアゲハ”となっているので、“アゲハチョウ”は、俗称として載せているのかもしれません。もう少し調べてみようと思いました。