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日 時:6月24日(金)18:30~21:00
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場 所:国分寺市本多公民館
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富士山フィールドワークの簡単な報告
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5月28日~29日に、生物サークルと合同で行なわれた富士山フィールドワークの簡単な報告です。サークルからは小川さん、鈴木さん、鷹取さん、堀さんが参加されました。堀さんの写真に加えて参加された方々が解説を加えてくださいました。
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今回のフィールドワークでは、主に富士山の南東部をまわるコースを取り、麓では噴火の被害や断層や湧水、山腹では宝永火口を観察したそうです。宝永火口については2015年10月24日のブラタモリ(NHK)で詳しく解説していましたので、それを観た方も多いかもしれません。
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9月の例会では鷹取さんが撮影されたビデオを視聴しながらフィールドワークを振り返る予定です。
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仕事とエネルギー ・・・・・・津田
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2014年の春の研究集会から、2015年の全国大会、2016年の春の研究集会と検討と実践を重ね、生徒のノートの資料付きの実践報告でした。
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それまでは位置エネルギー → 運動エネルギーの順に授業を行っていたとのことですが、3回の検討の結果、その順序を変更して8時間で実践した報告です。
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物体に力を加えた結果を評価するためには時給制(→力積=力×時間)と出来高制(→仕事=力×距離)があるというところからのスタートは、津田さんが以前から行っている方法ですが、わかりやすいと思いました。
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運動エネルギーの課題で長さの違うストローにマッチ棒を入れて吹く実験を取り入れています。よくあるのは2本のストローを2本同時に口にくわえて吹く方法ですが、津田さんは生徒から「本当に同じ力で吹けるのか?」と聞かれてから注射器で空気を入れるようにしているとの報告がありました。
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「位置エネルギーを測る実験」については、位置エネルギーを運動エネルギーに変換しているので、力学的保存則成り立つことを前提としているので、この場所では不適当なのではないか、という意見が出されました。
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また、そもそも、物体同士が仕事を介してエネルギーを得るのだから、重力による位置エネルギーは重力場が持っていたと考えるべきではないか、との意見が出されました。
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『理科教室(2016年6月号)』を読んで ・・・・・・鈴木
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静岡大会を前にした口絵は富士山の特集でしたが、自然科学的な写真というよりはガイドブックのような写真はどうなのか、という意見には賛同できます。
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口絵に関しては、写真の数は少なくなってもしかたがないので写真はもっと大きく、バックは白でなくしてほしいという意見が出されました。
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鈴木さんは全体を見通す中で「ねらい」や「課題」の書き方について、ねらいは「量る」のような行動や活動目標ではなく、「量ることができる」のように何がわかり、何ができるようになるのかがわかるように表現すべきであると主張されました。そこが曖昧になると誤解を生むので、吟味された言葉を伝える努力をしてほしいと述べていました。
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例会では、参考文献は他の人のものをたくさん読んでほしいという意味でもしっかり書くべき、すぐに使えるハウツー読み物もあってもよいが、理念的なことも少しは載せてほしい、などの意見が上がりました。
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本の紹介「残念な教員」 ・・・・・・五十嵐
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「教え方を知らない教員が8割」という帯が気になって購入したそうです。
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五十嵐さんは、今まで新しい本や教育法に目を向けていたそうですが、教育の大切な部分は今も昔も変わっていないことを、あらためて認識したそうです。
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「そうかな?」という部分もあったそうですが、五十嵐さんは影響を受けたとのことでした。