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4月例会報告

日 時:2017年4月21日(金)18:50~21:40

場 所:国分寺市本多公民館

参加者:阿久津・内田・木村・小林・鷹取・津田・手塚・久富・町田・望月・堀(記録)

 今回は、3人の初参加者を迎えました。生物を教える現役の方が増えましたので、生物分野の検討も期待できそうで楽しみです。今後とも、よろしくお願いします。


0.ビデオ「スルメイカの解剖」………………………………… 堀

 みなさんが集まるまでの間、1月例会の時に話題となったビデオ「スルメイカの解剖」(中央沿線理科サークル・東京生物学教育研究サークル)の一部、「消化器系」を見ました。


1.教育研究「面接を通じて物理の素朴概念を調査する試み」………………… 手塚

 学年当初4月と、1年間物理を学習した後の3月に実施した調査の正答率や、3月の調査後の生徒への面接のうち、4月が0点で、3月が満点だった女子生徒との会話の報告でした。

町 田:調査の質問に対する答えの選択肢に「わからない」を入れなかったのはなぜか?

手 塚:忘れていた。入れてもいいかな、と思う。

町 田:「わからないから、わからない」でもいいと思う。正答率は下がるかもしれないが、より実態をつかめるのではないか。

阿久津:面接の、質問のやり方に決まりはあるのか。誘導的に思えるので…。

手 塚:学芸大学附属高校の山崎 仁博さんのやり方を参考にした。

阿久津:授業でやっていることを、丸暗記している可能性を排除したい。アメリカの調査では、どのように聞いているか興味がある。

手 塚:「周りとはしゃべらないでね」「立ち歩かないでね」ということは言った。

町 田:面接内容をテープ起こししているというのは、珍しい。

手 塚:山崎さんは、やっている。

町 田:調査の6問目、宇宙空間の質問について。「糸でつるした質量の違うおもりに向けておもちゃの鉄砲から吸盤のついた矢を当てると、どちらが動くでしょうか」という質問はどうだろうか。地面に置いた力学台車では容易に予想するだろうが、糸でつるしたおもりなら擬似的宇宙空間ということで、いいのではないか。

阿久津:宇宙空間の授業で使ったビデオは、若田 光一さんのだけ?

手 塚:若田さんのビデオを使った。

内 田:毛利 衛さんのビデオでは、鉄の玉と木の玉が飛んできて衝突し、木の玉が勢いよくはじかれるというものがあった。

阿久津:今は手に入らないようだが、NASAのビデオには、空き缶と、中に物が入っている缶に、ブロアーで空気を吹き付けると、空き缶が勢いよく飛ばされるというのがあった。


2.『理科教室』を読んで「『理科教室』2017年4月号」……… 町田

 特集を含め、いくつかの記事についての感想が述べられました。

 口絵写真は、単にきれいなだけの写真ではなく、大気の層が薄いことや、地球が丸いことなどがわかります。小林さんによれば、岩谷 圭介さんではないが、あるテレビ番組で同じように風船での撮影シーンをやっていたとのことでした。

 特集について町田さんが「授業づくりの第一歩は授業の内容を決めること」「そのような特集名にした方がよかったのではないか」と指摘したことに関して、阿久津さんは「たぶん、編集部にとっては自明のことなのではないか。どうしてこの授業をするのかについても書いてほしかったが」との意見でした。

 鷹取さんからは「こうした意見を編集部にも伝えたい」と意見がありました。町田さんからは「文章はサークル通信にも載せていて、通信は編集部にも送っている」ことが話されました。

 町田さんも述べていましたが、手塚さんからも「特集の高橋 洋さんの文章は詳しく丁寧で、いい文章だと思った。自分は当初(生徒は、あまり書けないだろう)などと思っていたが、もう一度読み直して授業に生かしたい」と話していました。


3.フィールドワーク報告「武蔵野段丘崖と立川断層」……… 鷹取

 「都市圏活断層図」と国立市矢川地区の「ボーリング調査結果に基づく地質断面図」などを元に、3月25日(土)に実施した科教協東京支部主催「武蔵野台地と立川断層帯の観察」フィールドワークを振り返りました。

 国立第六小学校付近も詳しく観察した場所ですが、私は国立で勤務していたときにこの小学校に出張で複数回訪れたことがありました。そのときは(坂があるな)くらいにしか思っていなかった場所が、実は立川断層の撓曲面(とうきょくめん)であることがわかりました。

 鷹取さんによれば、専門家が調査をしても、予想したものがちゃんと出てくるのは3割くらいの確率だそうです。

 このフィールドワークのまとめを鷹取さんと吉村 成公さんが「科教協ニュース」に載せるそうで、その原稿も配られました。また、フィールドワーク当日に参考資料として配られたビデオの改訂版をつくったということで、みんなで見ました。

 内容を並べ替えたということや、フィールドワークの様子も取り入れたこともあるのか、とてもわかりやすいビデオとなっていました。ただ、参加できなかった町田さんからは、「それぞれの場所で地図を提示し、どこでどの方向を撮影したのかを示してもらうとありがたい」との意見が出されました。鷹取さんは「ビデオを一時停止させて、『この地図のどこなのか、調べてみましょう』などと使ってもらえればいい。画面の中に地図を入れると煩雑になると思った。ただ、地図を入れたこともあり、入れるか入れないか、悩むところ」とのことでした。

 阿久津さんからは、「『地質断面図』のシルト層が、なぜ図の断層右側では見当たらないのか」との質問がありました。鷹取さんによれば「断層で右側がすり上がり、シルト層が削られた後に砂礫層が積もったのではないか」との見解が出されました。

 鷹取さんからは、先日4月16日(日)の科教協東京支部・春の研究集会地学分科会で行われた、会場周辺のミニ・フィールドワークの様子が話され、「ぜひ授業でも実際に歩いて観察させたい」と、現地を目で見て確かめることの重要性が述べられました。