日 時:2019年3月1日(金)19:00~21:45
場 所:国分寺市本多公民館
1.実践報告「光(中1)」…………………………………… 森脇
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生徒に配布した授業のワークシートを資料として、LED電球を使った実験を交えながらの報告でした。
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1時間目の「ヒトが見える光の色」の図版が反転されていることについて質問がありました。ここで「せきとうおうりょくせいらんし=赤橙黄緑青藍紫」を教えたいと、その順番に合わせたためだそうです。またQRコードを載せているのは、時間のあるときに生徒自身が調べられるようにということだそうです。
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授業の中では「生徒がアウトプットする場面を入れている」とのことで、予想をさせてから班で話し合い、実験をして確かめるという流れだそうです。
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O: ここまでやるのか、という感じ。
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M: 確かに時間がすごくかかる。
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K: 凹レンズはやらないのか?
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O: 中学校ではやらない。
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K: 作図はやる?
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M: 作図はさせる。ちゃんと描かせる。
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O: 屈折率はやるのか。
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M: やらない。
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O: 教科書に、発展学習として出ていなかったか?
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M: 生徒には、数字がなんなのかが分からないから。
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T: 一連の学習ではずっとLEDを使っているようだが、これが一番いい?
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M: そうですね。豆電球だと、フィラメントの形の光になってしまう。
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T: ということは、点光源として扱うということ?点光源、一点から出た光という話は授業の中で出てきていないようだが。
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M: LEDを登場させるときに、「真ん中から光が出ていると考えていい」との話はした。
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T: 言葉の使い方で、1か所だけレーザー光線については“光線”としているが、それ以外は“光”としている。幾何光学では、“光線”を多用していた。何か意図があるのかと思ったが…。
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M: そこまで考えていなかった。たぶんあまり気にしていなかった。
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K: この流れでは“レーザー光”かもしれないが、高校では“レーザー光線”と使う。
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O: レーザーは“光線”ではないか。LEDは四方八方に広がるから“光”だけど。
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K: 最近の教科書では、幾何光学がないがしろにされている。自分が学んだ朝永振一郎の教科書は、幾何光学から始まっていた。線をいっぱい描いて、すごくおもしろかった。
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M: 確かに自分の力で説明できるし、すぐ結果が分かるし…。
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T: 光・光束・光線を区別して使ってきたと思う。
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K: そこから学びはじめた。全部描いてあって…。
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O: 中学校では昔、3年生でやっていた。中1ではなかなか難しい。レンズの公式は、とても教えられない。
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T: 光の直進について、小学校ではゴム管を覗いて光が直進するという実践がある。
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O: 中が黒くても、少しは反射で見えてしまう。
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色について最初に取り上げているが、教科書には出ていない。光の直進性をやった後、屈折のところで扱うが…。
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K: 高校でも虹のところ、後の方で扱う。
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O: レンズを通して外の景色が映るというのはやる?
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M: レンズの初回に、プロジェクターの映像を映したりする。
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H. 小学3年生にレンズで蛍光灯の光を集めさせて蛍光灯の形になったことを確かめた後に、窓の外の光をレンズで集めさせる。すると、「カラーだ!」「おじさんが自転車に乗っている。逆さだ!」と歓声が上がる。
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O: 中学生でも同じ。
2.教育問題「都立高校入試問題の問題」
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3の地学の問題で「初期微動のことかと思いきや主要微動のことだったなど、日本語を読み解くのが難しい」(これについては、「グラフが無いとわかりにくい。文章が下手」との意見も)とか、5の化学の問題で「原点を通ると決めつけていいのか」といったこともあったものの、例年のようには大きな問題点はなかったようです。
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「一番よかったね、ことしは。間違いが無かったのが不思議。メンデルの法則の問題でも、暗記しているだけで答えられる問題ではなく、考えさせていていい」との意見があった一方、「地震の問題はひどすぎる。中学で習ったことを生かした問題になっていない」との意見もありました。「物理に関しては注意している。昨年までの批判してきたことを考慮したのかもしれない」との見方も出されました。
3.その他
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(1)「高尾山フィールドワーク」………………………………堀
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4月2日(火)の生物サークルと合同の高尾山フィールドワーク(小仏川沿いのコース)について、コースとその様子、観察できそうな植物などについて、写真を使いながら説明しました。
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(2)「加住丘陵とあきる野フィールドワーク」………………掃部
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3月30日(土)実施の科教協東京支部主催フィールドワークについての案内がありました。関東平野と関東山地の境目、関東平野西縁丘陵に属する加住丘陵は、フォッサマグナの中にあって複雑な地形だそうです。天然記念物の六枚屏風、不整合やチャートなどを観察します。