2019年4月例会報告     過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 

日 時:4月19日(金)18時30分より

場 所:国分寺市本多公民館


プラスチックを使わない「音」の授業

  1.  プラスチックによる海洋汚染の問題もあり、それらを使わないプランを考えてみた、とのことでした。しかし、ストロー笛は良い教材だと思うので生分解性プラスチックが普及したら復活させたいそうです。

  2. ①紙笛

  3.  A4判のコピー用紙を1/4に切り、それをさらに折り、真ん中をちぎって穴をあけただけの笛です。穴に口を当てて吹くと紙全体が振動することがわかります。以前にも紹介していただきましたが、鈴木さんは苦手のようでした。

  4. ②たてぶえ型紙笛

  5.  今度は紙をくるくると巻いてテープで止め、鋏を入れてリードにします。リードの部分を咥えて吸うとリードが振動して音が出ます。紙なので使っているうちに唾でべろべろになってしまうのが難点です。しかし、セロテープで巻いてみてはどうか、どんどん短くすると音が高くなることも経験させたいなど、遊びながらも改良の意見が出されました。

  6.  調子に乗って吸い続けると頭がクラクラするので気を付けましょう。

  7. ③輪ゴムギター

  8. ④楽器を調べよう

  9.  大太鼓、ティンパニ(豆やビーズを置いておくと跳ねる)、トライアングル(触れると振動していることがわかる)

  10. ⑤風船電話

  11.  ゴム風船を2つ膨らませてタコ糸でつないでみました。タコ糸では音が伝わりづらかったので、タコ糸の「より」をほぐして細くすると、音が伝わりました(写真)。次に風船から糸を何本も出して複数人に同時に音が伝わる工夫をしてみました。

  12. ⑥糸電話

  13. ⑦金属も音を伝える

  14.  参考として空き缶笛の紹介もありましたが、紙製のストローは100均でもまだ高価なようです。


『理科教室』4月号を読んで

  1.  久富さんから 口絵写真、実践記録「電圧をどうとらえさせるか」・「授業びらきで教師が蒔きたい『3つの種』」、特集「理科の授業開き」などについての報告の後、意見交換を行いました。

  2.  まずは電圧についての話になりました。一昨年「水流モデル」や「パチンコ玉モデル」が生徒の電流や電圧に対する正しい理解を妨げているのではないか、という報告があり、それに対してモデルを擁護する立場のレポートも議論されました。東京支部の研究集会の物理分科会でも、その議論を意識してレポートを集めた記憶があります。

  3.  4月号でも電圧の水流モデルでの教え方についての鈴木邦夫さんの記事が掲載されていました。一方で、モデルを使わずに現象論的にやっている人もいます。サークルの中では森脇さんがモデルを使っていない実践をしているようなので、実践報告を聞きたいね、との意見がありました。

  4.  特集に関しては、ルールや自己紹介も大切だと思うが、鈴木さん(p45~)のような実践よりも、すぐに授業に入って「この先生はこんな授業をするんだ」ということをイメージさせた方がよいのではないか、という意見が出されました。

  5.  口絵のプラスチックに関しては、授業では生分解プラスチックの話はするが、実験は開発されていない状況という報告がありました。環境問題(6年)は「空気と水」調べる学習でやることはあるけど共通して数えることはない、小学校でもぜひやりたい、との発言がありました。


  6.  久富さんから論文に英語のタイトルも必要なのではないか、との意見が出されました。私立学校の紀要では英文のタイトルが必要だったとの経験が出されましたが、日本国内でしか読まれない雑誌なのだから英語のタイトルは要らないのではないか、との意見も出されました。

  7.  そもそも『理科教室』の英名は”The Journal of Science Education”ですが、science≠理科なので、そのあたりの事情を読者が認識していることは大切だ、という話になりました。「暮らしの手帳」のように『理科教室』という題名の意味を毎号載せても良いのではないか、との意見が出されました。