上 陸海風の演示実験の検討
左 CDを利用した地球時計
右 液体窒素の実験
(例会での一コマ)
上 陸海風の演示実験の検討
左 CDを利用した地球時計
右 液体窒素の実験
(例会での一コマ)
中央沿線理科サークルは、主に東京在住在勤の理科教員が集まって1992年にスタートしたサークルで、20年を超えて現在まで200回を超える例会を実施しています。多くのサークルが校種や分野ごとに集まって活動しているのに対して、小・中・高・大・養護学校の教員や学生など、実に様々な人たちが参加しているのが特徴のサークルです。
原則、毎月第4金曜日に国分寺市本多公民館で例会を開いています。例会の内容は、月刊誌『理科教室』の検討、授業のプランや実践記録を持ち寄って検討する実践記録の検討やプラン検討などが中心です。ときには理科工作や解剖実習なども行います。また、生物サークルと合同で年に一回程度フィールドワークも行っています。フィールドワークのあとにはスライドやビデオを使っての報告会も開いています。
さらに、毎年8月はじめに行われる科教協大会に参加し、レポートはもちろんお楽しみ広場で出店するのも年中行事になっています。
年10回のサークル通信(だいたいA4版24ページで、例会の報告や検討したレポートが掲載されています)や生物サークル・地学サークルと共同の実践記録集も出しています。
とにかく興味を持ったらなんでもやりたがる、元気で活きのいいサークルです。理科の授業で悩んでいる小学校の先生、専門以外の授業を受け持っていて困っている中・高の先生方、これから教員を目指す大学生のみなさん、ぜひ一度お立ち寄りください。
通信費、お茶代などとして会費をいただいています(会費2000円/年 通信費1000円/年 飛び入り参加200円/回のいずれかを選択してください)。会費か通信費をいただいた方には1年間サークル通信をお送りしています。通信費の払い込みは郵便局で出来ますので詳しくは下記までお問い合わせください。
あれから20年 中央沿線理科サークル
サークル誕生前後のこと
鷹取 健
JR中央線の沿線にある科教協に集う理科サークルにはどこにどんなサークルがあるのだろうか。わたしの知っている限りのことだが、生物学教育研究サークル(例会場は三鷹市・明星学園)、八南理科サークル(八王子市内)、西多摩理科サークル(会場不定)、法政理科サークル(法政中・高校)、そして中央沿線理科サークル(国分寺市内)がある。はじめの2つのサークルの歴史は長い。1955年春発足の生物学教育研究サークル、1960年ころ発足の八南理科サークルである。このサークルから東京都の教職員組合(小・中学校)の秋の教育研究会(於、北区立桐ヶ丘中)で、2013年11月23日に、次の2人が実践報告をしている。
宮崎 亘「ものの溶け方」小5(八王子市立南大沢小学校)
本山 智子「電流のはたらき」小5(町田市七国山小)
サークル誕生
中央沿線理科サークルは1992年10月23日(金)に第1回の例会が行われている。北多摩西教育会館を会場・18時開会とし、飯塚 昭(国分寺二小)、井上(理科大研究生)、嘉本 進(中学校講師)、佐藤完二(池袋第一小)、鈴木まき子(八王子市立宇津木台小)、鷹取 健(武蔵野市立三中)、堀 雅敏(立川市立南砂小)、町田智朗(都立昭和高校定時制)、山崎慶太(東邦大)、渡辺(理科大研究生)の10人が集まった。
仮称「中央沿線理科サークル」の発足のための準備会は、9月に行っている(準備会で配られたプリントの裏に1992.9.27とあるから、この日に集まったのかも知れない。出席者は、飯塚・山崎・鷹取・堀・町田・山崎の6人は確かであろうが、今は確認できていない)。
10月18日(日)、東京支部の研究集会があった。サークル誕生のビラを作って配布した。
準備会で相談しておいた以下の内容を第1回例会に提案し、そのまま決まった。
第1回例会で決まったこと
1月例会 毎月第4金曜日18時から21時まで
2会場 北多摩西教育会館
3機関誌 毎月1回第3月曜日発行(例会の報告、報告資料、『理科教室』を読んでなどB5判大)
4例会の内容 実践報告と指導計画の報告・討議、実験、フィールドワークを行う
5会費 2,000円/年、通信会員は1,000円/年。飛び入り出席は200円/回
運営:事務局長・堀、事務局委員・飯塚・町田・山崎
会計・町田
この体制は20年間つづいている。
第1回例会(10月23日)には小学校と中学校、それぞれ報告をすることになり、
堀 雅敏「空気であそぼう! 空気をさがそう!」(小2)
鷹取 健「物質と電気の学習(中2)」
が名乗りをあげた。
このとき堀さんは東京支部長である(1987年から事務局長をし、1991年4月から1993年3月まで支部長を任務)。東京支部内のサークルは28に達している。第2回例会の報告者も決まり、順調な滑り出しと見えた。
新たな仲間を、という話では浅見直子(神奈川・高校生物)さんが挙った。現在、生物サークルの常連である。
「中央沿線理科サークル通信」第1号は24ページ建て、以来分厚い機関紙が発行されていく。
第2回例会(11月27日)
山崎慶太「生物どうしのつながり」(中3)
町田智朗「慣性」(高1)
例会の会場は国分寺市光町19-40-12で、そこは地理的にいうと、東京都のちょうど真ん中あたりである。多くのサークルが学校を会場にしているなか、最初から外での開催をしていく。
第1回の例会でフィールドワークが計画されている。
1993年1月9(土)~10日(日)、高尾山の自然観察/都立高尾自然科学博物館見学
最終のケーブルカーに乗って、夜のムササビ観察。宿泊は国民宿舎(2食付き4,000円)。登り口から頂上まで自然観察員の指導を受ける(自然保護協会)。
ムササビ観察は、以後もう一度行うことになった。
なお、このフィールドワークは12月例会に替えてという位置付けであるが、その後12月例会は年末のことから中止される。
2014/03/03 掲載
お問い合わせは こちら