OFAOrthopedic Foundation Animals)について

 アメリカでは、OFAOrthopedic Foundation Animals、米国・ミズーリ−州)という公のHD認定機関があり、全ての24ヶ月以上の犬種が股関節形成不全(以後HDと称す)の有無をX線写真により証明する事ができます。ただ、これは飼い犬のオーナー、あるいは繁殖者の義務では無い為、OFAがその機能を推進しているにも関わらず、登録されているGSDにおける(アメリカンシェパード犬を含め)この30年間の発生率は殆ど改善されてい無いのが実情です。
 OFAでは、送られたX線写真をアメリカ全土に渡って登録している放射線医(radiologist)から3名を無作為に選び、様々な角度から判定します。従いまして、判定までに早くても3週間は掛かる事となります。

 ”HDについて、SV(独)では1966年より全ての繁殖を行うべき独GSDについてX線写真を基に、ヒップソケットとヒップボールのかみ合わせを確認し、合格犬には"a"を付与し、遺伝的なHDを長年の努力で排除してきております。X線を義務付けた年の発生率は26%と言う驚くべき数字ですが、現在7%となり、その長年の努力が明らかに数字になって表れております。
 従いまして、10代以上の血統に遡り、このHDにおける発生と危険性が無い事を厳密に管理しております。 Jackie Athon氏論文より。

 犬が歩く時に、お尻を振りながら歩く歩容(一般的にモンローウォークと言う)であっても、とてもしっかりした股関節を持っているかもしれない、また素晴らしい歩容の犬でもHDの可能性があるかもしれない事は表面的には判定しようがありません。
 Toniの仔犬達が少なくともHDによる痛みの無い犬生を、そのオーナー様・家族と一緒におくれる事が何よりの望みです。HDの犬達をToniを飼い始めてから何度も拝見しましたが、その犬達の健気な生き様を見るに忍びなく、その苦痛は生まれる前から絶対に防がなくてはならないと思い、初産交配にあたり25ヶ月時にX線写真をOFAに送り、OFAGood)を取得致しました。この事はToniを繁殖したJackie Athon氏が長年、独GSD繁殖に対してHDを発生させないという強い意志と努力で"a"及びOFAを取得した犬種だけを交配してきた結果であり、このJackie氏の意思を引き継ぎ、Toniの仔犬達にはHDが発生しないよう最大限の配慮を行うつもりです。
 良い事は出来る限り採用すべきではないかと思い、これらを強く指導してくださったJackie氏、HDについての大きな理解を示してくださいました久保木トレーナー、そしてX線写真について積極的に対応頂き時間を割いて頂きました、くにたち動物病院様に感謝致します。

 自然界に生きる動物は、体に問題があれば自然淘汰され生き残れないし、血を残す事はできない。ペットは人間と共に長く生きなくてはならなく、遺伝的な問題を少しでも排除してやれる為に人間が出来る事が、この独GSDで言う"a"であり、アメリカでのOFA認定である。苦痛を伴う犬生を極力取り除く事が、動物愛護の観点から必要である。 Jackie Athon氏論文より。


★ToniX線写真とOFA認定書

ToniのヒップX線写真

拡大図(右)

拡大図(左)

ご覧頂ける様に、Toniのヒップソケットとボールは、しっかりと接合しております⇒“Good”

ToniOFA認定書


★OFA認定番号の見方 <GS-68066G29F-PI>★

GS

ジャーマンシェパードの犬種コード

68066

認定番号

G

OFAの評価がGoodであることを示しています。(EExcellentFFairなど)

29

レントゲン撮影時の月齢です(Toni29ヶ月)。
OFA
ナンバーは2歳以降でないと与えられませんので24以上の数字になります。

F

Female(牝)

PI

識別のための刺青やマイクロチップが入れてあることを示しています。


★OFAの認定グレード ヒップグレード詳細

<繁殖可能>

1.

ExcellentA1

ヒップソケットとボールがすっぽりとソケットに覆われており完璧な状態

2.

GoodA2

ほぼ完全にヒップソケットは、均一的な隙間でヒップボールを覆っている。

3.

FairB1

*ヒップソケットは、ヒップボールを程よくカバーしているが、わずかに関節の隙間が不均一である。
*
隙間は均一であるが、ヒップソケットの重量を支える面が内側に入り込んでいる。

<繁殖する為には再検査が必要>

4.

BorderlineB2

異常な関節炎があると正確に評価することができない。
正確な分析を行うためには、後日(通常6ヶ月)にX線写真をもう一度撮る事が推奨される。

<繁殖には適さない>

5.

MildC1-2

明らかに不一致な状態。
ヒップソケットが浅く、ヒップボールが一部分しかカバーできていない状態である。

6.

MonderateD1-2

ごく浅いヒップソケットにヒップボールがわずかに引っかかっている状態。
この場合、重大な亜脱臼が存在する事になる。しかし、このような場合でも犬が歩行困難になる場合とならない場合がある。
必ずしも歩行困難になる訳ではないので、このままの状態で犬生を全うする犬も多くいる。

7.

SevereE1-2

Monderateよりさらに浅く、ヒップソケットがわずかにヒップボールをカバーしている。著しい関節周辺の骨の変形が見られる。