東町囃子保存会

 東町は「羽村の堰」や「玉川上水」、「文豪、中里介山」などの史跡が残り、四季折々の多摩川には大勢の観光客が訪れ、自然豊かな地域です。
 東町のお囃子の歴史は定かではありませんが、現在の重松囃子を取得したのは明治初期ごろ、その時代の羽村は堰を通じて人々が交流し、祭りなどで盛んにお囃子の技を競い合うようになりました。囃子、踊りの技は他からも一目置かれ、近隣から技の伝授を依頼されるまでになり、現在に至っております。
 東町の祭礼は4月第2日曜日、羽村の堰では八雲神社の神輿の川入れが行われ、テレビなどでも紹介されています。桜の花の堰堤では、山車の上で伝統の囃子を奏で、多くの見物客で賑わいます。山車は羽村市指定有形文化財、文政2年制作の希少な一本柱人形山車です。現在は高欄と人形は運行支障のため、乗せることが出来ませんが、山車正面の柱には登り龍と下り龍の彫り物が施され、150年前の高い技術を窺わせます。
 現在、当会の会員は大人42名、子供11名で週一回の練習を行っております。先人、先輩たちの培った伝統を、この先も伝えてゆきたいと思っております。


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