片沼支社管内輸送状況について
平成20年1月作成
銀城鉄道片沼支社
ここでは当社片沼支社管内における輸送状況についてご説明します。 当社では本年より社名変更にあわせ支社管轄区域の変更を行い、従来本社管轄であった片沼線片沼以東区間の内片沼近郊と片沼第一運転区が新たに片沼支社管轄となりました。 これにより近年の輸送需要の急激な増加に応えられる効率てきな列車の運行がよりしやすくなりました。 近年、片沼近郊での住宅建設、宅地開発の活発化にともない沿線人口が増加し片沼線片沼近郊区間の輸送量は年2割近い増大を続けています。 このため従来の輸送力では既に限界に近づきつつあることから特に通勤通学輸送の改善を危急の課題として認識し、取り組んでおります。 具体的には下記数項目の対策を行っています。 ・通勤時間帯を中心とした増発 :従前の最大15本/時を25本/時に大幅な増発を行いました。また昼間時間帯においても4本/時程度であったものを6本/時程度に増発。人里近郊区間でも毎時4本程度であったものを6本程度に、その他の単線閑散区間でも市街地で毎時2〜4本、その他区間でも毎時1〜2本を確保し、より使いやすいダイヤへの変更を行いました。 ・増車 :従来、片沼近郊では6〜最大8両、人里近郊では4〜最大6両編成を基本としていましたがこれを最大6〜10両、4〜8両に変更し、ラッシュ時間帯での輸送力の増強と昼間閑散時間帯での着席サービス向上を図っています。なお中長距離列車においては従来片沼(一部大日)以東であった7両/8両運転を暮谷以東に延長し混雑緩和を図ります。 ・速達列車の増発 :従来中長距離列車のみに設定されていた快速/特別快速を片沼近郊、人里近郊の短距離列車にも設定し速達サービスの更なる向上を図ります。また中長距離列車については普通列車の設定を原則廃止し、全て特別快速あるいは快速に統一しています。 ・車両種別の適切化 :ラッシュ時のみならず、2ドア車充当列車で乗降に時間がかかり列車の遅延の慢性化を招いていましたが、2ドア車を原則快速、特別快速列車のみに充当するように改め、乗降機会の多い普通列車は原則3ドア、4ドア車両を充当し中長距離列車での着席サービス向上と短距離列車の遅延防止を図ります。またラッシュ時混雑列車においては原則3ドア、4ドア車両のみで運行します。 ・車内環境の改善 :夏季の換気対策のため旧型車においては扇風機の増設、新型車両では冷房機の設置(一部旧型車)を、冬季の保温対策のためドアの半自動化、一部締め切り対応化、暖房機の増設を行い、車内環境の改善を図ります。 これらの改善のため当社車両部では下記項目の対策を実施します。 1.片沼第一、第二運転区の統合 従来管轄界である片沼駅の東西に分かれていたため第一運転区を本社管轄、第二運転区を片沼支社管轄としていましたがこれを統合し、それぞれ片沼運転区東派出所、西派出所としました。 これにより各区ごとに分かれていた運用を共通化し車内環境の均一化と予備車の削減による増発、増車を行っています。 2.他区所、他社からの車両転入、車両新製による車両数の確保 現在銀城鉄道本社では北銀本線、片沼線銀城近郊区間に205系電車、211系電車を投入し旧型車両の取替えを行っています。 これにより同地区で使用されていた72系電車の内状態の良いものを中心に片沼運転区に転属させています。 またJRより201系電車を購入し、従来は銀城近郊に導入していましたが、片沼近郊の特に通勤輸送の改善が危急を要すること、また銀城近郊での新型車両の本格導入が決まったことから現在では片沼運転区へ直接導入しています。 今後は新製車輌の直接投入も視野に対策を進めてまいります。 3.老朽車両の取替え 車両数が不足している現状では遅々として進んでいませんが、銀城地域からの車輌転入とJRからの201系の購入により中断していた老朽車両の廃車を再開しています。 現在輸送力に難のある17メートル級旧型車と2ドア旧型車の取替えを行っていますが、廃車は年10両程度と、やはりそれほど進んでいないのが現状です。 |