作ってしまおう70Wメタルハライドランプ(HID)

ホームセンターで安く販売されているハロゲン投光器を70Wのメタハラに改造してしまうご紹介。


45キューブや60p規格水槽にぴったりの小型メタハラ

小型水槽にぴったりの小型HIDは如何でしょうか。
市販のハロゲン投光器(500W)を70Wメタハラへの改造にチャレンジ。

以外と簡単に作ることが出来ます。

工作顛末
EATHMANのWGL−500 作業用ハロゲン投光器を例に写真を交えて書いて行きます。
投光器のメーカーによってはコネクタ部分などに少し違いがあるかもしれませんが基本的に同じ考え方で改造出来ます。


基板分割(inv_04.jpg)
 準備
これがハロゲン投光器。
とりあえずこの状態でランプ(ハロゲンです)を入れて点灯の確認をしておきましょう。
準備する工具は#2ドライバ+、それに電工ペンチくらいです。
電工ペンチは以外と使いようがあるのでこの際是非とも購入しましょう(ホームセンターで1,000〜2,000位です)

分割後の3枚(inv_05.jpg)

 分解
+ドライバを使ってスイッチのケース(コネクションボックス)の蓋を取り外します。


サポートライト1200(inv_01.jpg)  切断
蓋を外したところです。
接続(ターミナル)端子(コードを繋いでいる白い部品)のギリギリの所で全ての線を切断してしまいます。
そして、電源コードは引き抜いてしまいましょう。

解体,分離(inv_02.jpg)

 取り外したスイッチ部品
灯具側の赤いスイッチ部品は必ず取り外します。
ハロゲン灯具本体にはスイッチが付いてます。このまま使用すると安定器とHIDランプの間にスイッチが挿入される事になり,スイッチ内部で放電して非常に危険です。
安定器とHIDランプの間には何も接続してはいけません。


バラバラの図(inv_03.jpg)

 分解完了そして組み替え
不要部品を取り外したランプ本体とこれから取り付けるHIDパーツを並べて写した写真です。
向かって左から灯具本体・キャプタイヤケーブル(1.25φ3芯を1.5m)・電源ケーブル(1200W用)・
HIDバルブ(70W)岩崎電気 HILUX6500両口金
HID用安定器(70W用)USHIO MU-070D
安定器との結線のため、キャプタイヤケーブルの片側と電源ケーブルには棒接続端子(12o)を予め接続しておきます(下2コラム参照)
使用パーツはこれだけです。



バラバラの図(inv_03.jpg)

 ケーブルの端子処理1
安定器に接続する部分のケーブルを加工します 。
この部分はキャプタイヤケーブルのままだと柔らかく接続が出来ません。
よって間に12oの棒接続端子(最左側の金属の棒状端子)を接続します。
キャプタイヤケーブルの被覆を5oほど剥き、棒接続端子に差し込み電工ペンチでカシメます。


バラバラの図(inv_03.jpg)

 ケーブルの端子処理2
カシメが終了した所です(電工の場合は基本的にハンダ付けはしません)
この後ピンクのビニール被覆を被せておきます。
上に写っているのが電工ペンチの先端部分です。


 バルブ比較1(HID同士)
ちょっと休憩でHIDバルブの比較
左からVHSカセット・150W片口金(E26)バルブ・150W両口金(RX7s)・70W両口金(RX7s)です
E26のバルブは70Wも150Wと同じ大きさですが、両口金(RX7s)の場合は長さ・太さ共に異なります。


 バルブ比較2(HID70W vs. ハロゲン500W)
今度はHID70Wとハロゲン500Wの比較
上から70W両口金HID(RX7s)、500W両口金ハロゲン(RX7)です
長さはHIDが114.2o、500Wハロゲンが117.6oで3oほど差がありますがこのくらいの差は取り付け口金のバネストロークで吸収されてしまうので実用上は問題有りません。


配線状況拡大(inv_07.jpg)  結線
キャプタイヤケーブルの片側の被覆を剥きランプコネクタから立ち上がっている線と一緒にして接続ターミナルを使いしっかりと圧着します。
圧着には写真の電工ペンチが威力を発揮します。
普通のペンチでも代用出来ますがかなりの力が必要です。
カシメ後は抜けないか各線を引っぱって必ず確認します。

シリコン・シール(inv_08.jpg)  接続完了
カシメたあとの写真です。
8つ上の写真と比べて貰えば分かると思いますが改造後の配線は非常にすっきりします。
安定器からの配線は3本ですが、ウチ1本はケース(灯具)アースとしてこのプラケースを本体に止めているネジと共締めします。

シーリング拡大(inv_09.jpg)  安定器との接続
灯具本体から出ているキャプタイヤケーブルの3本の線のウチ2本をランプと書いてあるコネクタに、残りの1本をアースに接続(ただ根本までぎゅっと差し込むだけです)

アースの配線を『白』って覚えておくと楽です。
ランプへの配線は赤・黒どちらでも問題有りません。

これで接続完了。
間違えた場合はマイナスドライバーで差し込んだ近くに押し込むボタンがありますのそれを押しながらケーブルを引っぱれば簡単に外せます。


合体するの図(inv_11.jpg)  点灯テスト
配線に間違いがないか(特にアースの配線『白』をランプ側に付けていないか)再確認したら、ACコンセントに差し込んでみましょう。
暫く「ジ・ジ・ジ…」と言った後点灯するはずです。
安定器は鳴かないはずです。
もし1分間待っても点灯しなかったり、点灯しても1分後に消えてしまったり、安定器が「ミ〜〜〜〜〜ン」鳴いたりした場合はいったん電源を切り安定器の配線、灯具の配線、それとHIDランプの取り付けなどを再確認してください。

器具内ディジーチェーン(inv_13.jpg)  完成
茶色の床の上に並べてちょこっと商品っぽく。
POPと商品名を考えないといけないかな(笑))

加工を終わって
 思ったより簡単にだったな、と言うのが実感です。
出来合いの物の組み替えなので基本的に難しいところはありませんでした。

 ただ、電子安定から灯具までの配線長は最大2m……これは厳守願います。
これ以上の長さにすると、点灯不良の原因になるということです。
 点灯開始時はHID内部で放電を起こさせるために高圧(約5000Vのパルス)が安定器から灯具に印加されます。
バルブの不良などで1分間掛けても点灯しない場合、安定器は高圧印加を停止します。
この場合は灯具の再点検をしてください。

また、一旦点灯した後消灯した場合は、HIDバルブが冷えるまで最低10分間は再点灯を行わないでください

以上のことをふまえた上で100W電球1個分以下の消費電力(正確には81W)でその数十倍にも及ぶ小さな太陽をご堪能ください。


注意
 改造には専用工具(電工ペンチ)を使ったこほうが効率が良いです。
 電気製品のため不注意な加工は感電の危険性がありますので十二分に注意して加工を行ってください。

 小さいとはいえ点灯起動時は5000V近くの高電圧パルスが安定器から照明器具に流れます
 また当然のことですがACコンセントから安定器までは100Vが印加されていますので感電事故には十二分に注意してください

 静電気対策のため
アースを取り付けることをお勧め致します。


警告
 器具の改造はあくまでもご自身(改造者)の責任で実行してください。
また、改造により発生する被害について小さな海の管理人は一切の責任を負いません。