作ってしまおう小型オーバーフロー水槽

電装品とはちょっと毛色が違うが、以外と簡単に出来るのでご紹介。


メイン水槽の上にちょっと乗せられるサイズの小型オーバーフロー水槽

生体の育成・隔離や環境に慣らすため用に如何でしょうか。
市販のオールガラス水槽に穴を空けて小型オーバーフロー(以下OF)を作ってしまおうという無謀(!)にチャレンジ。

以外と簡単に作ることが出来ました。


工作顛末
ジェックス鰍フマリーナクリアを例に写真を交えて書いて行きます。

基板分割(inv_04.jpg)  準備
この写真の他にシリコンコーキング材および塩ビパイプ(VP25)が約20pと2重管(外管)用アクリルパイプ(40〜50Φ)約20pが必要です。
上段は電気ドリルとそれにセットしたダイアモンドコアドリル
中段左はダイアモンドコアドリルのガイド、右は塩ビバルブソケット(バルソケ)25A
下段左は給水栓ソケット(25A)、中および右はゴムパッキン
以上の材料はDIYショップで比較的簡単に入手出来ると思います。

分割後の3枚(inv_05.jpg)

 工具
使う工具は電気ドリルとこのダイアモンドコアドリルだけです。
今作例では塩ビ25Aを使うため外形30oのダイアモンドコアドリルを準備しました。
このダイアモンドコアドリルは新潟精機http://www.niigataseiki.co.jp/ 製を使っています。
ドリルとは思えない形状をしていますが下右側のコアドリル先端部にダイアモンドが電着されています。


サポートライト1200(inv_01.jpg)  加工準備
穴を空けたい部分にダイアモンドコアドリル付属の両面テープでソーガイドを貼り付けます。
このガイドに沿ってダイアモンドコアドリルで切断(切削)していきますのでしっかりと貼り付けてください。
貼り付け肩が弱いと加工途中でずれて水槽破損の原因にもなりかねません。

解体,分離(inv_02.jpg)

 加工開始(アセらず アセらず ゆっくりと)
2枚上のダイアモンドコアドリルの写真上段のスポンジにたっぷりと水(水道水)を含ませダイアモンドコアドリルの中にセットしこの図のようにガイドにそっと入れドリルを静かに回転させます。
ドリルの
適正回転数 1,200〜2,800min で、無理に押しつけずドリルの重さで自然に削り込んでいく感覚で加工します。
このときダイアモンドコアドリルとガイドの間にも水を入れてください。
ガラス切削加工は以外と熱を持ちますので、水を忘れるとダイアモンドコアドリルの寿命を極端に縮めてしまいます。


バラバラの図(inv_03.jpg)  加工完了
穴の周囲が少々欠けてしまいましたがこれで十分な仕上がりです。
切削直後のガラス角は尖っていますので指を切らないように注意してください。
出来ればダイアモンドヤスリで周囲を削れば完璧です。

 ソケットセット
水槽内側にバルソケ、外側に給水栓ソケットをそれぞれゴムパッキンを挟んでガラスにネジ止めします。
このときバルソケと水槽ガラスとゴムパッキンの間にシリコンシール材(バスコークなど)を塗って防水処理をすれば完璧です。
バカ力で締め付けるとガラスを割ってしまうことになりますので締め付けはぽどほどに。
この感覚だけは文章では説明出来ませんが両手でギュッと締めたくらいで十分です。

配線状況拡大(inv_07.jpg)  OFパイプ設置
適当な長さに切断した塩ビ管(VP25)をバルソケに塩ビ接着剤でしっかりと接着します。
ここからの水漏れは致命的ですのでしっかり接着し、できればその後にシリコンシール材を塗っておきます。
シリコンシール材が完全に固着するまで24時間くらい乾燥させます。
バルソケの根本に塗ったシリコンシール材が判りますか?

シリコン・シール(inv_08.jpg)  2重管加工
40〜50oもアクリル管(作例はペットボトルの廃材再利用のPET管です)の上下に適当な切り込みを入れておきます。
作例では四角く切り抜いていますが5oくらいのドリルでたくさん穴を空けただけでも大丈夫です。

シーリング拡大(inv_09.jpg)  セットアップ
2重外管をセットし砂を入れた写真です。
この状態で水槽を設置します。


合体するの図(inv_11.jpg)  揚水装置(例)
水量が少ない(この水槽で約7L)ため揚水ポンプも小さめのをチョイスします。
作例は同じジェックス鰍フe〜ROKA(イーロカ)PF200(3.0L/min)を使っています。
ただし、下のフィルター部分に活性炭は入れずスポンジフィルターのみとしてあります。
排水口からビニールパイプで立ち上げ、吐出部はエーハイムのオーバーフローパイプ(40 03710)を使っています。

器具内ディジーチェーン(inv_13.jpg)  設置完了(例)
メイン水槽の上に配水管部分が掛かるようにちょっと重ねてセットし揚水装置を働かせればOF水槽の完成です。
メイン水槽が巨大サンプの役を果たしますので濾過や保温は考慮する必要は有りません。
また、木工細工で ぴったりサイズの水槽台を作れば見かけも良くなります(作例はオイルステン仕上げです)

加工を終わって
 思ったより簡単に出来たな、と言うのが実感です。
小魚の飼育やイジメにあった子達の避難場所には絶好です。
OFパイプにワムシネットを張っておけばクマノミの稚魚なども飼育出来ます。

 ただ、設定に関して1つだけ注意して貰いたいことが……
それは『本水槽の縁に直接OF水槽を乗せない』ということです。
理由は、直接乗せてしまうと毛細管現象により本水槽の水が外に漏れて潮ダレを起こしてしまいます。

作例でも当初水槽に直接乗せかけていて潮ダレに悩まされましたが、現在は約5o本水槽の縁より浮かして設置し直し、良好な結果を得ています。


注意
 工作時には回転工具を使います。
切削直後のガラスは非常に鋭利になっておりますので怪我には十分に注意してください。

また、加工には水を使います。
電機製品に水……これは大変危険な組み合わせです。
感電の危険性がありますので電機製品には絶対に水がかからないように十二分に注意して加工を行ってください。

加工終了後は各部品の水気を綺麗にふき取り良く乾燥させてから収納してください。


警告
 器具の改造はあくまでもご自身(改造者)の責任で実行してください。
また、改造により発生する被害について小さな海の管理人は一切の責任を負いません。