その他 / いただきもの「夜明け前」

ヤエガシジュンタさんの詩集発売記念特別寄稿!

テールランプと街灯が薄闇に散らばって
浮遊感に目が眩む
冬の朝の切り付ける空気は嫌いじゃない
思わず笑みも浮かぶ
固まった皮膚が軋む

高揚した道程(みちのり)はやっぱりきみのせいかな
君に会えるからだな
寒いのは元々嫌いじゃないけど
君の温もりを考えると
これくらい寒くないとな

君にくるまれて眠るんだ
そう思うとやっぱりにやける

夜勤明けの帰り道
君がベッドにいるのはあと2時間
足取りも早くなり、ひたすらの寒さに震える
起こさないように引っ付いて、僕は温かさに震える



***
65、改めヤエガシジュンタさんの作品。
これホントに「真冬の朝5時くらいに、仕事帰りに歩きながら作った」んだそうです。
誰が待ってるんだよー!(そこつっこむなよ)
冬の朝の澄んだ空気って、確かにちょっといいよね。

寄稿された詩は5編、どぞぜんぶ見てってくださいね。

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