東京国際マラソン参戦記(レース当日編)
当日の朝は
朝食は、ご飯と豆腐の味噌汁と卵焼き、サブメニューとして、きな粉もち、チーズもち、どら焼き等をとって、
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その後、
緊張のためか、その後は慌ただしく着替え、あっと言う間に
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スタート後すぐにインコースをキープ。寒さのせいか先頭はスローペースで団子状態だ。1周400は78秒、800は2分32秒、74秒にペースアップ。思ったより楽に走れていることに気がつく。競技場内1
ロードに出る所で先頭集団はペースアップしたようで、徐々に離れていく。2kは6分28秒でこの1kは3分19秒。少し登っているのでまずまずだ。
第三集団に捕りつくと周りには、小林修君(早稲田山登りの
四谷3丁目の交差点を右折して新宿通りに出て、いよいよ最初の下りに入る。3
そしていよいよ最初の5kの関門を通過する。腕時計では16分01秒。この1kは何と3分08秒だ。
5kを過ぎても集団は縦長でペースは全く落ちない。6k手前で石丸夫妻が声をかけてくれる。石丸さんの前で無様な走りをするわけにはいかないので、気合が入る。東京ドームの前を通過し、水道橋で右折。5kから7kまでの2kは
集団の一般参加の外人さん2人が何か話している。その後申し合わせたように集団の前に出てペースアップ。集団から少しずつ後退する人がいるらしく、自分の後ろの人が居なくなっていく気配を感じながら走っていると、完全に外人さん2人が、集団から抜け出して、残りの人たちは少しペースダウン、自分としてはホッとした。
10kは32分08秒、この5kは16分07秒である。今までの10kの最高は、3年前の福岡の32分26秒なので、かなり速い。少々オーバーペースの不安が出てきたが、もう後戻りはできない。
日比谷公園の手前で、共立の浅田勝美さんが前から落ちてきた。彼のベストは2時間18分台で、昨年の河口湖マラソンのチャンピオンだ。
寒さのための不調なのか、とりあえず勝つチャンスなので、平然を装い抜いていくことにした。その後、12k手前では、招待選手のカネボウの井幡選手が歩いていたと思ったら、早くも収容車に乗ろうとしていた。すぐ前に第2中継車が居て、カメラで写している。すぐ脇を通り抜けたので、直感的に「これはテレビに映った」と思った。
増上寺付近にさしかかると、沿道の応援が増えた。僕も沢山応援してもらう。少しペースが落ちたのか、調子が良いのか、ランナーズハイ状態でかなり気持ちが良い。
15k
「このまま、行ければ」と思っていると、給水ポイントで、吉村君がペースアップしてあっという間に10m前方、野崎君も慌ててついて行く。集団の最後方にいたので取り残されてしまった。ここまでかなりのペースで来ていて少し脚にも張りが出てきた。集団の中で
周りのメンバーの内2人はハーフのゼッケン、後半はアテにはならない。大滝君と小林君は自己記録は僕より上だが、最近の戦績では自分に分がある。今日僕は調子がいいので、後半向かい風を先頭で走るか、単独走になる可能性が高い。
「だったら前について行った方が、いいのではないか?」
「そうだ!
もし今日失敗しても、次の福岡に向けてきっと良い経験になるはずだ。
腹は決まった。とにかく追いついて、つけるところまでついて行くことにしよう。
30m位は差がついてしまっていたが、八ツ山橋の登りで集団から抜け出し、下りで少しずつ差をつめる。下りきって10m差。中々差が詰まらないが、更に500m位行ったところで、
さあ、後はとにかくついて行くだけだ。ペースも駆け引きも一切関係なし。単純明快だ!
そういえば、そろそろ青物横丁だ。知加と向うの両親とおばあさんが応援してくれる地点だ。とりあえず元気良く通過できそうなので、一安心だ。
青物横丁で無事に応援を受けて、次の目標はとりあえず20kポイント、そして中間点、折り返し、できれば帰りの青物横丁までは元気に走りたいものだと思う。
京急のガードの下を抜けて、すこし脚にきていると感じるようになる。しかし、ペース感覚としてはそれ程速いわけではなく、
このあたりで会社先輩の大倉さんがでかい声で応援してくれた。そして平和島の折り返しを回った。冷たい向かい風が吹いていた。これは
前には、招待の協和発酵宇部の伊藤健太郎がいた。うわさには聞いていたが、妙な腕振りで頭を揺らしながら走っている。かなり変だ!というよりなんであれで
青物横丁に戻って来た。知加にしては大きな声で応援してくれる。寒い中せっかく来てくれたのだから、がんばらないと・・と思う。何とか持ちこたえて競技場でもう一度見てもらいたいものだ。向かい風は気になるが、前の
25kは
帰りの八ツ山を越えて、品川駅前を通過する。僕への応援が随分あるのだが、誰だかまでは良く判らない。たしか野村さんや清水さん、坂上さんはこの当りに来ているのだろう。この辺りでは、前は誰もいない。かなり前の方を走っている実感が沸く。今までだったらこの辺りからおかしくなって、苦しくなっている地点だ。
すこし行くと遠くに紫のパンツらしき選手が、ドタバタした様子で走っているのが見えて来た。居た、居た。やっぱりと言うか、早くもと言うか、駒大の神屋だ。
しかし、中々差が詰まらない。それもそのはずで、25〜27kの2kは
30kは
山田さんがパソコンを片手に応援してくれる。河口湖マラソンの時と同じだ。横にいる片倉さんにも声をかけていただく。いよいよここからがマラソン本番のスタートだ。
アトミクラブの山川さんが沿道で応援してくれる。彼は
いよいよ、32k日比谷の交差点が見えてくる。この2kは
前に出たところで、待ってました!神屋君をかわす。沿道からは「神屋がんばれ」の声が飛んでいる。注目選手もこうなると辛くて、かわいそうだと思った。そして、すぐ前にはいつの間にか、元
野崎君らしき足音が、ぴったり後ろについてきたが、
神田美土代町の交差点を左折しいよいよ35kポイントも間近だ。この辺りの沿道整理員はうちの会社の人らしく、知った顔もある。既に脚に来ているので、ストライドは伸びないが、ピッチだけは落とさないようしっかり腕を振って走る。
35k
次の目標は水道橋の東京ドーム、その後は首都高速のガードをくぐって飯田橋、市ヶ谷、四谷の登りだ。かなり1kが長く感じるようになる。とにかく体が重い。
前の5kでかなり追い込んだ外人さんとの差が35kを境に30m差で急に詰まらなくなった。すごい人垣が出来ている東京ドーム前を通過し、飯田橋手前の37k地点を通過、この2kは
市ヶ谷の手前で、それまでずっと後ろだった野崎君が前に出る。かなり苦しい。こうなると後ろにつくより何とか横に出て、前へ、前へ、行きたいところだが、半歩前に行けない。何とかついて行くのが精一杯だ。
気がつくと積水の砂田選手がすぐ前に居る。100kの世界記録保持者だ。ヨレヨレになりながらも砂田君をかわす。しかしそれから200m位で野崎君に離され始めた。彼は明らかに
何とか坂の一番きついところで外人さんに追いついた。あと3kを通過した。時計は
外人さんの前へ出て、いよいよ40kの関門を通過、
41kの標識が見えてきた辺りで、外人さんに離され始めた。残り1kを
競技場の入口の下りでもズッコケたが、何とかトラックに帰ることが出来た。スタンドには知加子がいるのが判ったので少し目線を送るが、走りはガタガタだ。残り
山形の佐藤勇さんが
バックストレートで電光掲示版の時計が見える。残り200mのところで丁度
そして、もがきながら、ゴール。手元の時計は
ゴール後、日本選手権
着替えながら、寒い中来てくれた知加に電話している途中で、瑞穂の村野さんが競技場に帰って来たのを確認する。三鷹陸協の宮原君は、残念ながら
続々と帰ってきた仲間と健闘をたたえあった後、応援してくれた皆さんが待つスタンドに顔を出し、お礼を言った後、三鷹陸協の人と千駄ヶ谷駅の先の蕎麦屋で軽く昼食をとった。
午後