【すこやか生活術】  ゲンダイネットより

2007730 掲載

水やお茶を飲み過ぎると狭心症・脳出血を起こす

ペットボトルのがぶ飲みは“自殺行為”?

 いよいよ夏本番だが、暑いからといってペットボトルの冷たい水やお茶をがぶ飲みすると、心臓病や脳出血になる恐れがあるという。

一体、どういうことなのか? 「医者のいらない暮らしがしたい」などの著書もある漢方相談「百済診療所」の丁宗鐵院長に聞いた。

 60代のMさんは、ちょっと動くと動悸がして、脈が乱れるのを感じるようになった。

しかし、これまで狭心症や不整脈といった心臓の異常を指摘されたことはなく、思い当たるフシがない。

不安になって、丁院長の診療所を受診した。

問診後、思いもよらぬ診断結果に耳を疑った。「水の飲み過ぎが原因」だというのだ。
「一般に“水を飲むことは脱水を予防し、血栓をできにくくして、脳梗塞の予防になる”といわれていますが、あれは間違い。Mさんのように、水で動悸がちになり、狭心症の症状が出ている人は決して少なくありません。

私の診療所には、そんな患者さんがよく来ますよ」
 水が狭心症を引き起こすとは、にわかには信じられないが……。
「大量に摂取された水は、主に小腸で体に吸収されて、血液として体を循環します。

余分な水は最終的に尿として排泄されますが、それまでは一時的に循環血液量が増える。

血液循環をコントロールする心臓には大きな負担で、よりたくさんの血液を循環させるために、血圧を上げたり、脈を速くしたりします。

この影響で動悸などの症状が出ることがあるのです」
 血圧と脈拍の上げ幅には個人差があるが、血圧なら10〜20oHg、脈拍なら20回程度上がることはよくあり、冷たい水ほど影響は大きいという。

この急激な血圧上昇がさらなる危険な病気を招く。
「脳出血が怖いのです。脳出血の一番の危険因子は高血圧ですが、さらに急激な血圧上昇が重なると、非常に危ない」
 脳出血は日中にのどをうるおしたときや、食事中などにも発症するが、そうしたケースの一部は水が引き金になっている可能性があるという。
 大量の水を飲むとヤバイ人には、タイプがある。
「夏風邪をひきやすい、汗が出にくい、血圧が高い、食欲がない、高齢、病み上がり、といった人が水を大量に飲むのはよくありません。

飲むなら、常温の水か温かいお茶を食事と一緒に1杯か2杯飲めば十分です。

のども渇かないのに、無理に1リットルも2リットルも飲むのは非常に危険」
 本当に必要な水分は、暑いときに温かいお茶(三養茶又はゴールドサンテはと茶・加筆)を飲みたいかどうかで判断できる。

その状況で飲みたくなければ、まったく飲む必要はないという。