INITIAL-MKT Evolution IV

フェレットとは?

  フェレットは哺乳類食肉目イタチ科に属していて、学名はPutorius Furoといいます。野生種であるヨーロッパケナガイタチを家畜化したそうで、ペットとしての起源はなんと古代ギリシア時代までさかのぼります。北アフリカ大陸で狩猟用として飼われていたそうです。その後、狩猟用として、愛玩用として多くが飼われていたといいます。エリザベス女王が飼っていたとか、チンギス・ハーンがヨーロッパ遠征時にお気に入りだったとか、いくつかの寓話も残されています。主にウサギ狩りやネズミの駆除、毛皮用としての利用がメインだったフェレット商業ですが、20世紀に入ると今度は医療研究用の実験動物として注目されました。それと平行して欧米ではペットとして飼われることが多くなってきたのです。そこで問題になるのがイタチの仲間であるが故の「臭い」でした。スカンクもイタチ亜科であると考えるとよくわかると思います。「イタチの最後っ屁」ということわざもあるくらいです。そこで、現在ではペット用としてのフェレットは出荷される前にファームのほうで臭いの元である臭腺の除去と、性成熟期にも臭いがきつくなるので去勢、避妊手術が施されているのが現状です。この手術が不完全ですと、体調に異常を来たしたりするので、しっかりとしたファームのフェレットを購入することが、フェレットとの楽しい生活を送る第一歩となるでしょう。狩猟用として飼われてきたという歴史が語っているように、フェレットの生態は活発であるわけです。
 フェレットの大きさはネコよりも少し小さく、メスで600g900g(避妊手術をしたもの)、オスで1kg2kg(去勢手術済み)程度です。手術の時期により個体差が生じることがあるそうです。形態は胴が長く短足で非常にしなやかな体つきをしています。毛の色はセーブル、アルビノ、バタースコッチ、ホワイトファー・ブラックアイなど多彩なバリエーションがあります。基本的なのはセーブルとアルビノで、セーブルとはウチの真里のような毛色です。特徴的なのは顔の隈取(くまどり)でしょう。全体としては茶色で、その色の濃さによってライトセーブルやブラックセーブルといった分類もあります。アルビノは本来、色素欠乏による突然変異種と位置付けられていますが、フェレットの場合、紀元前から選択的に繁殖させられており、一般的なカラーとなっています。他の動物の例に漏れず、目は赤く毛は白いわけですが、アルビノとは別に目の黒い白毛もいます。ホワイトファー・ブラックアイがそれで、こちらは非常に希少種ですので普通のフェレットに比べて2倍近い値段です。毛色による性格の違いも多少あるそうです。育った環境によるもののほうが大きいでしょうから、どのフェレットも愛情を持って育てればよく懐いてくれることでしょう。ただし、メスのほうがオスより性格がきついそうです(^_^;)。また、長毛種のアンゴラがあります。カラーバリエーションも最近では豊富になってきたようです。
 (追加)最近はほとんどフェレットについての情報を仕入れていません。上記の内容が変わってきている可能性もありますのでご注意下さい。

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