イ ン タ ー ネ ッ ト   

 

09’10’27
 パソコンをいじり始めて8年ほどになる。 何事も10年やれば「ものになる」というが、私の場合、まったく当てはまらない。
 パソコンの使い方として、「ワードとエクセルは使えて普通」だそうだが、ワードもそれで何かをするとなると苦労するし、エクセルに至ってはほとんど使ったことがない。 カレンダー作りに使えると聞き、カレンダーを作るためにあれこれ模索したことはあったが、一度できた後は、もっぱらそれをコピーして使っているため、新規にやってみろと言われても困る。 何しろ「この前はどうしたらできたのかなぁ」と思うことがしばしばあるのだ。

 パソコン教室に通う人が、教室では「良く分った」のに、家に帰ってみたらさっぱり分らなくて、と聞くことが多いが、私も多分そんなことだろうと思ったので、最初から教室へ行くことは念頭になく、「何度でも教えてくれる」独習書に頼ってきた。

 開設後7年を経過したホームページ作りも、インターネットを駆使して探した、「超初心者向けホームページ作成法」を、100円ショップで購入した用紙に印刷して教科書とした。 したがって、私のホームページ作りは、「ホームページ作成用ソフト」は使わず、「タグの手打ち」である。 

 こんな具合で、パソコンのことも知らぬまま来てしまった。 無事来られたのは、ただただ、インターネットという「便利なもの」の存在に助けられているからである。 困った時の神頼みならぬ「困ったときのインターネット頼み」だ。

 このところ、パソコン画面に「更新の準備ができました・・・」と、やたらに出るのがわずらわしくなり、「何を更新せい」というのかと思ってクリックしてみたら、「Internet Explorer8」をインストールしろということだった。 わが愛機が今まで6だったか7だったかも定かには知らないでいたが、特に問題もなかった。
 経験上、新しい「何か」をインストールすると、パソコンの調子が悪くなることがあったので、なるべくその種の誘いには乗らないで来たが、どういう風の吹き回しか、珍しく「最新版にしてみるか」という気になったのが、間違いの元だった。

 思った以上に時間がかかったものの、どうにか寝る時間までにインストールも完了した。 特に今までと変わりもない様に思えた。
 ところが翌日、ほぼ毎日更新しているホームページの更新をしようと、「ソースの表示」をクリックしたら、「何よこれ!」である。

 更新作業には、今まで「メモ帳」を使ってきたが、その「メモ帳」が出ない。 どうすれば良いのか分らず、とりあえず、全部をメモ帳にコピーして、作業を進め、「名前をつけて保存」で切り抜けた。 しかし、面倒なこと、この上ない。
 やはりインストールなどしなくても良かったと思った。 とりあえずは、面倒でもこの手順でできなくはないけれど、明日はメモ帳で表示する方法を調べなくてはと、厄介な宿題ができてしまった気持ちだった。 

 そして「頼りのインターネット様」の登場だ。 「Internet Explorer8・ソースの表示を」で検索。
 検索してみたら、「不具合・削除法・・・」等、結構「インストールを後悔しているらしい話」が出てきた。 その中に、やはり「ソースをメモ帳で表示させたい」との質問があって、回答にはその方法が丁寧に述べられていた。 私が早速、実行に及んだのは言うまでもない。 かくして、また今までどおりの手順で更新作業が続けられることとは相成った。

 つい先日は、インターネットに接続するたびに「〜〜.exe」とやらのウインドウが開き、迷惑に思っていたが、これもネット検索で「ウイルスに関連あり」との情報を得て、プロバイダーから送られてきた「完全削除版」のセキュリティーソフトをインストールして、一件落着となったばかりだった。

 いつまでたっても成長のないわがパソコン生活だが、親切なプロバイダーと、何でも調べられるインターネットのおかげで、楽しんでいられるというものだ。
 出かける時の「乗り換え案内」から「今夜のおかず」までお世話になっているインターネットである。

 「パソコンは年寄りには最高のおもちゃ」というが、まさにその通りと実感する日々である。 私にとっては、きわめて「実用的な一面を持つおもちゃ」であるとも言えそうだ。 それもこれも、インターネットの存在ゆえだと思っている。

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