サ ポ ー ト

07’4’11
 パソコンの動作はますます遅くなるし、「メモリ不足のためこの操作を実行できません。空きメモリ領域を増やしてから・・・」とのメッセージが度々出てくるようになっていた。

 毎日撮る写真の保存で、パソコンも満杯になりつつあると言うわけだ。 パソコンと言えども無限に保存できるものではないから、パソコン内に「空き」を作らなくてはならなくなっているのである。
 最終的にはDVDに保存することにしているが、実のところコピーしたDVDを度々見るわけでもない。 ただ、一応「いつでも見られる」と安心できるのだ。

  ところが先だって、このDVDへのコピーのときに間違えて同じファイルを二回コピーしてしまったので、一方を削除しようとしたのだが、うまく消せない。 何で消えないのかと弄り回しているうちに、コピーそのものもできなくなってしまうという失敗をしてしまった。
 ディスクを新品にしても、まったく別のファイルをコピーしようとしても「同じ名前が存在します」とのメッセージが出てどうにもならない。 面倒になってほうっておいたが、いよいよ何とかしなくてはならなくなったのだ。  
最初のデジカメ

 私が初めてカメラを手にしたのは中学生の頃だから、それも写真歴と言うならば、かなり長いことにはなる。 蛇腹のカメラから始まって、一眼レフ、老眼でピントが合わせにくくなってからは、「馬鹿チョン」と変わってきた。
 デジカメなるものを初めて手にしたのは、パソコンをいじり始めるようになってからで、300万画素の いわゆるコンデジ(コンパクトデジカメ)だった。

 ホームページを作るには、デジカメは誠に重宝だ。 フイルムでは、一本とり終わらないことには写真を見られないが、デジカメではその場で見ることもできるし、パソコンに取り込めば大きな画面ですぐチエックできる。 「消す」ことが可能なので、枚数を気にせずに撮れる。
 デジカメにも一眼レフが登場するに及んで、老後は身近な花の写真でも撮って楽しもうかと思っている私としては、やはりマクロレンズも使いたいと思い、少し安くなるのを待ってレンズ交換のできる一眼レフを購入した。
 重いけれど、やはり自分でレンズを選んだり、露出を変えたりしながらの撮影は楽しい。 なかなか使いこなすには至らないけれど、最近の私は、写真を撮らない日はほとんどないのではないかと思うほどはまり込んでいる。 写真撮影を目的に出かけることも多くなった。 

 同じ被写体でも、角度を変えたり、ピントを合わせる位置を変えたり、露出を変えたりしながら撮る。 こんな具合だから写真はたまる一方である。 気に入ったものをプリントして額に入れて飾ることもあるけれど、大部分はそのままパソコンの中に収まっている。 良さそうなものだけを選んで残すことにしてはいるのだが、旅先の写真などはなかなか消してしまうには忍びがたいものがあるから、結局、似たようなものを何枚も残してしまう。 その結果、写真のファイルは果てしなく増えていくことになる。   
DVDディスク
   

 どうしようもなくなって、はじめてパソコン製造元の「サポートセンター」に電話をかけることにした。 おかげさまで今までは世話になることもなく来たのだけれど、今度はわけが分からないから止むを得ない。
 何しろパソコン購入時の登録さえサボっていたのだから、まず登録からである。 メーカーのホームページから簡単に登録をすませ、更に調べると「技術面の質問をする電話番号」が分かる仕組みになっていた。 「電話のかかりやすい曜日・時間帯」まで分かるのだから親切なことである。
 昼休みを避けて一時になるのを待って電話した。 月曜日である。 

 録音されているらしい案内に従って電話機を操作すると若い女性が出た。 こちらの状態を説明すると、パソコンを起動して一緒に操作できるかと聞かれた。 できる旨返事をし、パソコンを起動する。
 スタートボタンから始まり、すべてのプログラムの中の何々をクリックしてください・・・と、次々と言われるままに左クリックをしたり、右クリックをしたり・・・。
 「これで、パソコン内に残ったデータが完全に消えたと思います。 駄目な場合はもう一度お電話をください。 ○○がお受けしました」と。 これで一件落着。 またDVDが普通に働き出した。

 こちらの不慣れな説明で、きちんと不具合を理解し、てきぱきと解決の手助けをしてくれる。 これこそ「サポート」だと感心した。 またおかしくなったときには自分でもどうにかできそうだと思うが、サポートセンターに聞けば大丈夫と思えば安心できると言うものである。

 サポートは、知り尽くしていなければできないことである。 すごいなぁと思う。 私の場合は特に難しいことではなかったようだが、「どこから聞かれても大丈夫、説明して上げられる」、と言うものを何も持っていない自分自身が、なんだか情けなく思えてしまった。

 DVDにコピーできた画像をパソコンから削除して空き容量を増やした。 これでまた、安心して写真を撮りまくれるというものである。    

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