06’10’29心臓がおかしいのかと思うような胸の不快感を、初めて味わったのは何年前だっただろう。 夜、突然胸の不快感に襲われ、なんとなく水を飲むとよさそうに思えたので水を飲んでみたりした。 程なく治まったし、自分で取った脈にも特に異常は感じられなかった。
その後何ヶ月かして、就寝中に同じ「不快感」で目が覚めた。 一度医者に行こうと思いつつ、治れば特に気にもならなかったので延び延びにしていた。 考えてみると、いつも胃の調子があまりよくないときに起きるような気もしていた。 何しろひ弱な胃袋で、水分、油分、甘いものを少し多くとるとすぐに調子を崩す。
ゆ ず 20年位前に「胆石の脱落」なることを経験した。 胆石が胆嚢から脱落したらしいのだが、病院も竹林だったらしく、原因が分からないまま日が過ぎ、思い切って病院を替えたらすぐに分かったものの、そのときにはもう「嵐の後」だと言われる状態だった。
将来問題を起こすかもしれないと言われた胆嚢が、今もついているせいか、そのときに8キロ減った体重は元に戻らないまま今日に至っている。 それ以来、食べることにはかなり気を使う生活となり、「食べる楽しみ」にはあまり縁がなくなってしまった。その後も、思い出したように同じ不快な症状が現れるので、病院でまず心臓の検査を受けたが、異常はないという。 「胃の調子でもそういう症状がでることはある」と先生のお話だった。 「胃カメラ検査で分かる」とも。 「またその症状が出たときにこれを飲んで、すぐ治れば心臓も考えられるが・・・」と”ニトロ錠”も出してもらった。
相変わらず元気に山歩きもできていたので、「やはり、心臓ではなさそうだ」との自己診断に基づき、この薬は使わずじまいになった。この秋、市の「老人健診」で Y 医院に行ったときに、「心臓が悪いのかと思うような胸焼けがたまにあって、胃腸の具合が良くない」話をした。 先生はすぐお分かりだったようで、印刷物を下さった。
家に帰ってよく読むと、まるで私をモデルにして作った印刷物のようだった。 それは「逆流性食道炎」についてのものだった。 胃液の逆流で、酸に対して無防備の食道が炎症を起こすのだそうだ。
み や ま し き み 何となく安心はしたが、翌日改めて診察を受けに出かけ、薬を2週間分頂いてきた。 逆流を止めることはできないとのことだが、それは加齢による「弁の機能低下」と知れば止むを得ない。
検査もしたほうが良いようだが、市の検査を申しこんであるので、それをとにかく受けるようにと言われた。 もし、癌ならば、こんな症状が出ていればもう終わりですね、と言ったら、先生は笑っていらした。その検査を今日は受けてきた。 バリュームを飲んでの]線間接撮影である。 昔に比べると、バリュームも飲みやすくなり、量も少しになったねと参加者同士の話だった。
しばしば、「慢性胃炎」とか「胃下垂」とかの名前とともに結果が届く検査である。 この結果がでたら、Y 先生のところへ行こうと思っている。 おそらく「末永く」お世話になることだろう。「逆流性食道炎」については、同じような友達や「母がそうだった」という人もいて、珍しくもない「年寄り病」らしい。
ひどい症状はこのところないが、なんとなくすっきりしない状態を抱えている。 とは言え、何かに熱中していれば忘れている程度のものである。 明日は奥多摩の山歩きの約束もできている。一病息災と言うが、二病、三病になっても「息災」でいたいものである。
古希を過ぎ、多少具合の悪いところもなくては、若い人の立場がないだろうと考えることにしている。