「近鉄特急」です。何のひねりもありません。

オレンジと紺のカラーリングは汎用車では伝統的な塗装です。


「近鉄特急の色と言えば?」と街角で聞かれたら
このツートンカラーを挙げる人もまだまだいることでしょう。

アーバンライナーのような塗装だと答えにくいし…。

今回は、これまた伝統のある路線を走る「?」車両の塗装が
近鉄特急でもないのに近鉄特急の色に似ている!という

割と有名かと思われるハナシです。

 
近鉄特急よりも古く、短く、明るくて…

その正体が、こちら。



かえで号です。
近鉄吉野線の吉野駅にほど近い千本口駅から吉野山駅までぶら下がっている
「吉野大峯ケーブル自動車」が運営する「吉野ケーブル」が、その正体です。

比較してみて如何でしょうか、オレンジも青も近鉄特急よりも若干明るい色ですが、
近鉄特急を阿部野橋から利用して乗り換えると、近鉄特急っぽく見えませんか?

残念ながらこの塗装を採用した理由はわかりません。
吉野大峯ケーブルと近鉄との関係も残念ながら見当たりませんでした。

 
ここで終わらないのがオンタイム。

せっかくここまで来たので、車内まで入ってみます。
きっと近鉄特急のようにキチッと寛げる車内に仕上がっていると思いますが…



車内はあまりに質素でした(^^;;
ケーブルと垂直方向に座面だけの座席が置かれ、あとはドアや握り棒があるくらい。
確かにモケットは近鉄特急っぽいですが、近鉄特急の座席とは程遠いつくり。
乗車時間が短いですし、混むこともありますので仕方が無いところですが…


混むとはいえ、天井は握り棒程度。
照明も申し訳程度。いや、ライトアップされた紅葉や桜を見るには最適の照明です。
真っ暗な夜に乗ったらそれはそれで空を飛んだ気分に、なるかなー。


さて、何を思ったのか、このロープウェイは床が3段に分かれています。
画像は中央の乗り降り口がある段から座席方向を見ています。
ケーブルカーなら理解できるこの段差ですが、ロープウェイにあるのは
なかなか珍しいのではないでしょうか。

景色が見やすいのはいいのですが、詰め込みがききそうにありません。


ドアは手動で、出発時に外から閉めてくれます。
なんとも言い難い色の化粧板です。

もはや近鉄特急との比較を試みる気力が沸いてきませんが、
近鉄特急でよく見かける折り戸は採用されていません。
確かに外から閉めるのには面倒そうです。

このゴンドラそのものもそれなりに古いのですが、索条を支持する支索、
いわば架線柱などには「昭和3年」「昭和4年」などと書かれています。
さすが現役日本最古のロープウェー。何度か付け替えられているであろう
このゴンドラも、ついつい「昭和ヒトケタ生まれなのかなぁ?」なとど
勝手に思ってしまいます。


近鉄特急で空の旅。
キャッチコピーとしては悪くありませんが、
後々色々と揉めそうです。
 

 

ひとつ前に戻る