Works
手紡ぎ・手織りの道具や作業風景
手順や、その方法を紹介します。
織機です。
福島の農家の蔵の中に眠っていた物を譲り受けました。
木綿の布が出来るまで
1、綿繰りー収穫した綿を良く干して
綿繰り機で繊維と種に分けます。
綿繰り機
手前から綿を入れハンドル
をまわすとローラーの間から
繊維だけが向う側に出てきます。
2、綿打ちー綿の繊維の方向をそろえて
糸を紡ぎやすくします。
インドなどでは今でも弓のような形の綿打ちの道具で
張った糸に綿をはさみ、はじいて繊維をほぐしています。
ウール用のカード機を使ったり、ふとんやさんに頼む
方法もあります。
3、糸紡ぎー糸車で糸を紡ぎます。
つむに稲わらをさし、芯にして
糸を巻きつけます。
4、かせ上げー糸を鍋で煮てより留めをします。
脱水した物をぬれたままかせに上げます。
かせ上げした糸。
かせ上げ機にはカウンターが
ついています。300回まわすと
約1000尺になります。
一尺は38cmです。
兼用座繰り-右側はかせ上げと座繰り
の両方に使えるものです。
しまう場所に困るのでこの
二つが一緒になっているのは
とても便利です。
5、糊付けー縦糸に糊をつけます。詳しく説明→こちら
手紡ぎの場合、強力粉を縦糸の重さの20パーセント
を2・3リットルの水で煮て(沸騰から10分くらい、よくかきまわす)
糸の重さの10倍くらいの水で解き布でこしたものに糸をつける。
まんべんなく糊が行き渡ったら脱水して、糸をよくさばき、干す。
天気のいい午前中に作業を始めて、ぱりっと乾かすこと。
以前糊付けのあと急に天気が悪くなり生渇きのまま
家の中に入れうっかり忘れてしまったことがありました。
気が付いたときは納豆のような匂いがしてどうしようもなく
そのまま乾かして使ってみました。するとのりがぜんぜん
効いていない様で機にかけた後に切れて切れて
織るより糸をつないでいる時間のほうが多いようでした。
糊が腐ってしまったらもう一度糸を煮て古い糊を取って
再度、糊を付け直せばよかったのでしょう。
6、木枠上げー
糊の利いた糸をふわりにかけます。
兼用座繰りに木枠をはめて糸を巻き取ります。
この時、次の作業がし易いように右の方からいとを
振りながら巻きます。
7.製経-縦糸を製経します。織りたい布の幅と密度から
糸の総本数を割り出します。製経の時必ず綾を取ります。
綾を取ることで糸の場所が決まりどんなに長い糸でも
絡まなくなります。
製経台
綾
製経台から縦糸をはずす。ところどころ糸で縛った物を
ゆるい鎖網にして風呂敷などで保管。
仮綾から編み始め本綾が最後になる用に。
反対だと次の作業が出来ません。
*綾に綾棒を通す。*
8.仮筬通し−機まきするために仮に布の幅をきめるため
2本又は、4本づつ粗めに筬を通す。
少し目の込んだ筬を使ってもよい。
筬は竹筬を使っています。
さきが割れているのは矢ハズです。
自分で竹を削って作りました。
9.機まき−おまきに縦糸を巻いていきます。
縦糸のはしを柱かどこかにつなぎ糸に均等に力がかかる用に
引っ張ります。綾のある方の糸の端をおまきに結びます。
ある程度巻いた所で綾返しをします。
綾返しー綾を筬の手前に
移動すること。
ものさし等を使います。
どんなことがあっても
綾だけはなくさないように
細心の注意が必要です。
10.そうこう通し
おまきに巻いた縦糸を機にかけたひもでつるします。
綾が良く見える位置に下げておきます。
左端から綾を良く見て順番にそうこうに通す。
そうこうを4枚使っています。手前から1・2・3・4とすると
平織りの場合、1・2・3・4または1・3・2・4という順番で糸を通す。
通す順番を間違えるともう一度通しなおさなければならないこともあります。
「機に縦糸をかける」
11.筬通し
通し幅を計算して縦糸を筬に通します。
一目に2本づついれることを丸羽。
1本づつ入れることを片羽といいます。
筬は糸の太さや糸の密度によって選びます。