2005年1月例会報告      過去の例会へ ホームへ../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/guo_quno_li_hui.html../zhong_yang_yan_xian_li_kesakuruHP/homu.htmlshapeimage_1_link_0shapeimage_1_link_1
 

2004年12月へ

日 時:1/28(金)

場 所:国分寺市本多公民館

出席者:鷹取、小川、鈴木あ、児玉、飯塚、吉村、阿久津、佐藤、堀、町田(10名)


☆津波の話・・・・・阿久津さん

 私が到着したのは6時半少し前だったと思います。前日阿久津さんから電話をいただいて少し話題になった津波の話しで盛り上がっていました。阿久津さんは「テレビで『津波は表面波ではない』と言っていたけど、映像を見たり沖にいた船の被害が小さかったことなどを考えると、やはり表面波なのではないか。」と言っていました。

 津波が高くなる理由は波の速さと水深の関係で説明されることが多いのですが、速さがなぜ水深に依存するのか疑問だったの

で投げかけてみましたが、どなたもご存じないようでした。


☆HPの検討・・・・・町田

 1月半ばから試運転を始めたサークルHPへの感想と今後の要望をお聞きしました。実践記録のページとフィールドワークのページが欲しいとのことでしたので、追加していきたいと思います。今後サークルで実践を発表された方は、要旨を町田までお送り下さい。


☆ビデオ「マダガスカルの自然」・・・・・堀さん&鷹取さん

 堀さんが撮影し鷹取さんが編集したマダガスカルのビデオを視聴しました。動植物の文字での解説がインポーズされていたりBGMが入ったのはもちろん、サルが木から飛び降りて道路を横断する様子などをスロー再生してあるなど、見やすく編集してありました。


☆ビデオ「立川断層」・・・・・鷹取さん

 狭山丘陵の南西に走っていると推測される立川断層のトレンチ調査が瑞穂町で行われているという情報をアサヒタウンズで見つけて取材に行かれたそうです。まずは現地の写真の解説や立川断層がどのように作られたかを解説した紙芝居の上演。断層の断面の礫が堆積している向きが注目点であることを確認してからビデオを視聴しました。断層でないところでは礫が水平に堆積しているのに、断層では地面の上昇(もしくは下降)に引きずられるように垂直に近くなっていることがよくわかる映像でした。断層が出来た年代は、断層の上に関東ローム層があることから、約2万年ほど前と推定できるそうです。

 研究員の方は下流側が隆起している、とおっしゃられていたそうで、その結果現在の狭山ヶ池ができたと推測しているようでした。私は瑞穂町民ですが町民歴が浅いのでまだ狭山ヶ池には行ったことがありません。追々行こうと思います。


☆中学校の気象の学習(中2)・・・・・小川さん

 『21世紀の学力を育てる中学理科の授業(2分野・下)』(星の環会)で小川さんと鷹取さんが担当した気象の授業の報告です。配当時間は15時間です。面白いと思ったのは授業のまとめで「日本の気候を世界の人に紹介する」というプリントです。四季ごとに梅雨や台風ななどの特徴を生徒たちが思い思いに書いていました。「天気予報を注意して見るようになった。」「天気が予想ではないことがわかった。」という感想に混じって「小川先生の授業の中では実用的で良かった。」という感想があり、笑ってしまいました。

 気象の授業のはじめに陸半球と水半球の図を描かせますが、生徒にとってはあまりなじみのある図ではないので北極と南極を中心とした図にしてはどうか、という意見が出されました。小川さんは、陸と水が不均等に配置されていて、日本は巨大なユーラシア大陸の東端(大きな陸と大きな海の境界)に存在していることをイメージさせたいのだそうです。また、海を青く塗らせるなどの作業をしても同様な効果があるのではないかという意見や、新カリの地理では世界の配置をやらなくなっているのが問題、という指摘がありました。

 また、湿度に加えて絶対的な水蒸気量について触れた方が良いのではないか、夏の方が暑いのは夏の方が太陽に近いから、と考えている生徒たちへの説明の仕方、大気の大循環で赤道付近で上昇した大気が極に行く前に下降してしまう理由、コリオリの力などが話題に上りました。


☆かくれたてつさがし(小1)・・・・・堀さん

 そもそもどうして鉄が磁石につくのか、という話から始まりました。全ての物質はすべて磁石の性質があって、固まりになったときにその向きが揃っていると磁石に付くという説明がありました。たしか、その実験した様子が岩波映画のビデオにあったと思います。

 授業のはじめから「きんぞく」という言葉がでてきます。以前は「かなもの」という言葉を使っていたそうですが、生徒たちが「きんぞく」という言葉を知っているので使っているのだそうです。金属の学習としては1年生で磁石による鉄探し、2年生で豆電球での金属探しをして金属のイメージを作り、高学年の延・展性などの授業につなげる、という流れを考えているとのことでした。

 磁石の力が離れていてもはたらくことに関しては、高学年になって磁石の授業で扱う予定で、1年生では「磁石を使って鉄を探せること」が目標になっています。

 円盤状のフェライト磁石よりもドーナツ型の方が、遊び方も広がるのではないかという指摘がありました。

☆『理科教室』を読んで・・・・・小川さん

                                       文責:町田