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2009年11月へ

参加者:鷹取・鈴木ま・五十嵐・小川・町田・吉村・堀(記録)

1.ビデオ報告「ボリビア・ヒース川の旅」………………………堀

 舟を下り、ジャングルの中を歩いて見つけた大きな板根、ウォーキング・ツリー(歩く木)と呼ばれるタコノキ。ペーパーワックスと呼ばれる蜂の巣。オセロットの骨。3種類ほどのオオキノコムシ。羽にある大きな目玉模様が特徴のオオフクロウチョウ。飛ぶと金属光沢のブルーが美しいモルフォチョウなどを紹介しました。

 前回の報告で、町田さんから「なぜインコが土を食べるのか」という質問がありました。偶然録画していた「NHKスペシャル/奥アマゾンの神秘 サル王国の謎に迫る」(2009.1.19)を見つけたので、その一部を見ていただきました。マヌー国立公園のジャングル内にぽっかりと開けた土地(サラオ)にサルが集まって土を食べるというのです。このとき、インコの土壁の説明もありました。ミネラルを摂るという説と、食べた植物の実に含まれる毒素を中和するという説があるようです。


2.授業プラン「武蔵野段丘崖の湧水と野川」…………………鷹取

 鷹取さんがいままで地道に撮りためていたビデオ映像と、ていねいに手書きされたイラストなどで、武蔵野段丘崖と湧水がよくわかる映像と、1万分の1の地形図などを教材とする授業の提案です。

 町田さんから2つ質問がありました。まずは「最初は“国分寺崖線”と解説しているが、途中から“武蔵野段丘崖”となっているのはなぜか」ということです。これについては、「地学的には後者だろうが、前者もよく使われており、迷っている。映像も後半は最近のビデオで“武蔵野段丘崖”としているが、<どちらでもいいよ>でいいと思う」とのことでした。

 もう一つは、「到達目標では“武蔵野台地は川の作用でできた”とある。最初はそのようになっていたと思うが、途中から野川を巡っている感じになったのはなぜか」というものです。これについては、「到達目標を“川の作用”を“川の作用と火山活動によって”とすべきだと考え始めている。古いビデオなので直さないといけない。これらの作業は、むしろフィールドワークをしている人にやってもらいたい」ということでした。

 小学校の鈴木さんからは、「具体的な内容の1(川が流れて、地層が堆積し、浸食して地形ができる)と2(段丘の境目では地下水が流れ出している)はおおざっぱにできたが、3(人々は湧水を利用してきた)はできなかった。地形図に慣れさせている子ならともかく、何に利用されているか判別できなかった」との話がありました。鷹取さんからは「地図記号をやってから色分けをする作業に取り組ませた。見本を見せながらなら1時間の授業ででき、中3ではよく見えてくる」とのことでした。


3.「自宅の庭で写したチョウ」…………………………………鈴木ま

 「自宅の庭で写したチョウ」の続きです。チョウのきれいなマクロ写真です。チョウの“下唇ひげ”というのは、初めて知りました。口吻の電子顕微鏡写真(『電子顕微鏡で見た昆虫の世界』(鷹取健・喰代修/大日本図書)と、前回話題になった気温とチョウの活動の関係に触れた記述のある『春の数えかた』(日高敏隆/新潮文庫)も紹介されました。