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2012年1月へ

日 時:2012年11月16日(金)19:00~21:30

場 所:国分寺市本多公民館

参加者:鷹取・鈴木ま・小川・阿久津・堀(記録)


0.「下北半島の野生動物観察会報告序章」………………………… 堀 雅敏

東京動物園友の会の宿泊を伴う観察会に当選し、下北半島のニホンザルを中心とする野生動物の観察をしてきました。

 帰ってきたばかりなのでビデオは1月例会の予定とし、いくつか現像した写真を何枚か見ていただきました。オオハクチョウ、アオサギ、オオサギ、トビ、ニホンザル、ニホンカモシカ、寒立馬などです。また、カモシカやサルによる農作物被害を防ぐ電気柵や、効果の上がっているモンキー・ドッグの姿も見ていただきました。


1.教材ビデオ「津波被災地を歩く・鵜住居町」……………………堀 雅敏

 フォトムービー「津波被災地を歩く」の動画版で、9月例会で見ていただいた「釜石港周辺」に続く「鵜住居町」を紹介しました。

 フォトムービーの時には釜石東中学校と鵜住居小学校の集団避難行動で子どもたちが走ったコースを順に追いかけただけでしたが、今回は新たに津波にのまれた旅館宝来館と防災センターの映像を前半に入れて、鵜住居町の津波被害の状況をまず表現するようにしました。

 鷹取さんからは「鵜住居小学校に軽自動車が突っ込んでいる場面の前に、ワイドで捉えた映像を入れ、どんな状況かがわかるようにすべき」「2番目に避難したやまざきデイサービスの場面で、どこまで津波が押し寄せたか表示すべき」、小川さんからは「前の静止画の時より情報が少ない。航空写真が省かれているが、あれがあったおかげでイメージがつかめた」との指摘がありました。例会後に5度目の津波被災地訪問をしたので、その映像も含めてさらに改訂作業にとりかかりました(本通信掲載のシナリオは改訂版)。

 鈴木さんからは「子どもたちは助かったけれども、そうした子どもたちの中には家族が犠牲になった子どもたちもいるのではないか。その数値を出すべき」との意見がありました。例会時にはストンと落ちないなという感じだけでしたが、帰りの電車の中でも考えてみました。鵜住居町では被害が出ていることについては前半で表現し、そうした中でも子どもたちは避難できた、という構成にしたものでした。ですから、授業の中で、避難できた子どもたちの中でも、津波に流された家族がいるということまで伝える必要があるだろうか、というのが、今の気持ちです。いかがでしょうか。


2.実践報告「高校化学への準備となる授業」…………………阿久津 嘉孝

 高校に入ってきても「分子と原子との区別がつかない」「階層性が理解できていない」という生徒を前にして、高校化学の授業を始める前に、その準備となる授業をしたという実践報告でした。

 鷹取さんからはまず「1時間目で“溶ける”ということの定義をした方がよかったのではないか。<見えないほど小さくなることを溶解というんだよ>と定義しておけば、2時間目のろ紙の通過についても理解しやすいのではないか」との指摘がありました。

 また、3時間目の「上と下で一様に分布している」ということに関して、「分子は絶えず動き回っている、という分子運動については3時間目でやった方がいいのではないか」との意見。阿久津さんは「やはりそうすればよかった。<なんで下に集まっていないのか、不思議でしょうがない>とノートにあった」との話がありました。

 また結晶については小川さんから「ルーペで見たり、顕微鏡で見たりするとおもしろい」との意見、さらに「<クエン酸鉄アンモニウムの水溶液をほおっておいたらどうなるか、ああ沈んでいないね>というのもやる必要があるのではないか」との意見がだされました。

 さらに、鈴木さんからは「溶解の定義をやっていれば、水溶き片栗粉も課題として出せたのではないか」、6時間目に関して鷹取さんから「透明なビーカーに入れた温度の高い水にポリ袋を押し込めば沸騰は見られる」、小川さんからは「メタノールを使った開放系の実験は、危険なのでやめた方がいい」、第2章について鷹取さんから「温度定点の概念が必要ではないか」との意見がだされました。

 また9時間目の寒剤について、小川さんから「食塩と氷ではうまくいかないことが多い」との指摘がありましたが、阿久津さんからは「試験管をキンキンに冷やすといい」、続いて「南極石を使う手もある」との話がありました。“南極石”とはウェブ検索すると<南極大陸に有る無雪地帯「ドライバレー」。そこで初めて発見された鉱物。塩湖「ドンファン池」に結晶しているものを日本の調査隊が発見しました。塩化カルシウムの六水和物。発見地にちなみ「南極石」と名付けられました。分類上はハロゲン化鉱物ですが、鉱物とは思えない性質を持ちます。>だそうですがほかの参加者は初耳で、1月例会に紹介してもらうことにしました。