5月例会報告
 

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  1. 日 時:5月26日(金)18時30分より

  2. 場 所:国分寺市本多公民館


  3. 最近、毎回のように新しいメンバーが増えています。人数が多いとサークルでの議論も活発になります。今後も多くの人たちが参加してくれるように呼びかけましょう。


「発掘調査で分かった江戸の街づくり」 ・・・・鈴木さん

  1. 首都大学のオープンユニバーシティーで学んだ内容についてまとめたものの報告でした。

  2. 徳川家康が湿地帯だった江戸を開発して大都市にしたのは有名な話ですが、湿地帯を埋め立てるための土はどこから持ってきたのでしょうか。東京の山のない「○○山」という地名の場所には以前山がありそこから土を持ってきた、という話や、江戸にも鎌倉のような切り通しがあった、という話が印象的でした。

  3. 以前読売新聞のおまけに「江戸切り絵の絵図」があったそうです。鈴木さんはそれを保存していて、芝公園周辺の絵図を持ってきて見せてくださいました。絵図を見ると現在の芝公園の南側に川が流れています。「こんな川、あったかなぁ。」との声が上がったので、iPadのmapを使って同じ場所を調べてみると、確かに首都高の下に川が流れていました。それだけでなく、2つの地図を並べてみると意外に細かいところまで一致していていました。例えば、お馴染みの芝中・高の近くのオランダ大使館前で道がクランク状に曲がっていますが、その様子が絵図にも描かれていました。

  4. 中川と荒川との水位が違うため、そこを行き来するためにパナマ方式の水門があり、それを見られて感激したそうです。


「新採1年目 研究授業に向けた速度の指導方法について」 ・・・・久富さん

  1. はじめはセンサーを使った授業を検討していたそうですが、それでは生徒実験にならないので、班毎にビー玉を転がす実験を入れた授業案を考えたそうです。久富さんから指導案に沿った説明をしていただいた後、質問や意見を交換しました。

  2. まず話題になったのは評価の方法です。東京都指定のフォーマットでは「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」の4項目について何を評価するのかを具体的に(二重線のアンダーライン入り!)書くことになっています。都立高校に勤めているとよく見かけるフォーマットなので気にしないのですが、そうでない人たちからは口々に「1時間のうちに40人相手にできるわけないじゃん!」との真っ当な声が上がりました。

  3. 内容については、大きく分けて3つのことが話題になりました。

  4. 1つめは1mの平均速度を計算で求める実験で、等速運動することが前提となっていることです。ビー玉が1mを転がる間に2カ所以上で速度を測定しないと、速度変化を表すグラフが描けないという指摘がありました。演示実験ならビースピvを使うところですが、生徒実験のためには工夫が必要です。

  5. 2つめは「詰め込みすぎではないか」という指摘でした。久富さんはx-tグラフとv-tグラフを描かせていますが、v-tのみで良いのではないかとの意見がありました。一方で、x-t、v-t、a-tの各グラフの関連づけさせたいという意見もありました。

  6. 3つめは「誰がまとめをするのか」という指摘です。久富さんは最終的には「授業者の言葉でまとめをすることで、全員に同じ内容を保証したい」と述べていましたが、「生徒にまとめを発言させ、必要があれば授業者が補足すればよい。」という意見がだされました。

  7. 6月8日に行われた「ファインマン物理学輪読会」でも指導案の改訂版の検討を行いました。2週間で洗練された印象を受けました。実践報告が楽しみです。


『理科教室』5月号を読んで ・・・・堀さん

  1. 特集は「解剖でみえる生物の姿」でした。高橋さんのスルメイカの解剖には中央沿線理科サークルと生物サークルが作成したDVDを参考にされたそうです。うれしいですね。

  2. ブタ解剖については「春の研究集会」の生物分科会で千葉の大谷さんがブタの胎児の解剖をして好評だったという発言がありました。


「地質の日記念 街中ジオ散歩」に参加して ・・・・鷹取さん

  1. 玉川上水から下水道館、真姿の池湧水群、国分寺跡資料館、東山武蔵路跡、姿見の池を巡るツアーに参加した感想と事務担当とのやりとりを資料を基に説明がありました。