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日 時:2017年9月22日(金)18:55~21:45
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場 所:国分寺市本多公民館
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1.報告「夏休みに学んだこと」
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(01)町田
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・7月31日、日本天文学会主催の<2017年七夕公開講演会「七夕の夜は宇宙を見上げて」>に参加した。第1部は、2015年のノーベル物理学賞を受賞した梶田 隆章さんの講演会で、“ニュートリノって何?”とか“カミオカンデの歴史”などの話があり、わかりやすかった。無料だし、贅沢な時間だった。第2部は「宇宙のことを聞いてみよう」と題し、宇宙について何でも質問できる時間。なんと国立天文台の渡辺 淳一さんも登場して、会場が盛り上がった。
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・科教協広島大会では原子核の授業をレポートしたが、あまり議論にならなかった。
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・浜名湖に、犬と一緒に家族旅行に行った。ヤマハのグランドピアノ工場を見学した。間近にピアノ線を張るところや調律をするところなどが見学できた。
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(02)鈴木
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・国分寺九小のサマースクールの講師を務め、小学校からJR中央線近くの地下水くみ上げ現場や姿見の池まで歩き、セミやザリガニの観察をした。
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・科教協広島大会では自然と社会分科会に参加、いままでわからなかったこの分科会の意義をつかめた。大亀 信行さん(高校生平和ゼミナール)の報告を聞き、原爆ドームなど平和を希求するための戦争遺構を、収益を求める観光地化している状況を知った。
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・大会後のサークル・フィールドワークで2014年8月20日の土砂災害被災地を巡ったが、広島市安佐南区八木4丁目の龍華寺周辺の様子は一番印象に残った。
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(03)掃部
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・今年3月、41年間つとめた保善高校を退職した。4月からは地学教育研究サークルに参加している。
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・2つのフィールドワークを計画したので、ぜひ参加を。
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(1) 10月8日(日) 科教協東京支部主催フィールドワーク
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「多摩丘陵の地質と形成の歴史」
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70万年前くらいから形成されている多摩丘陵を、JR相模線「上溝(かみみぞ)駅」から相模川の高田橋まで歩く。
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(2)10月22日(日) 東京支部 秋の研究集会 地学分科会フィールドワーク
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「神田川水系と豊島台」
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“水を一滴も見ない川歩き”。暗渠(あんきょ)となっている弦巻川(つるまきがわ)と水窪川(みずくぼがわ)の水路を、“地学の眼”で探す。
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(04)阿久津
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・科教協広島大会に合わせ、戦時中は地図から消された毒ガスの島・大久野島や、戦時中日本軍の検疫所がおかれていて、原爆投下後には約1万人がこの島に運び込まれたものの、ほとんどが亡くなった似島(にのしま)を見学。6日には平和記念式典に参加した。
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・『歩きはじめの算数―ちえ遅れの子らの授業から (現代教育101選)』(遠山 啓 編集/国土社)を読んだ。購入するには高い(アマゾンで7314円から)が、お薦めの本。「どんな子も発達する」とする遠山 啓(ひらく)が、八王子養護学校の実践を紹介。
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10月21日(土)に文京盲学校の公開授業があることを知り、申し込んだ。返事をくれた副校長は、以前中央沿線理科サークルに参加していた桐生さんだった。
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(05)小宮澤 奈未子
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・学校と塾の講師をしている。塾では化学を教えているが、生徒は気体が苦手。気体に圧力をかけ続けると液体になるのは理解できるが、気体と液体が混在していると、どういう状態かわからない。どう教えればいいか本を読んだりしたが、まだ悩んでいる。
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・府中にある自宅近くでタヌキと遭遇した。ハクビシンは電線上を歩いたりできるので移動も有利にできるのだろうが、タヌキは線路などを利用しているのだろうか。23区内でも見かけるそうだ。元から生息していたのかもしれないが、多摩丘陵の開発などでほかに移動したという話も聞く。
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(06)大波
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・水泳部をみているので、夏休みは毎日毎日部活動のつきあいだった。
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・乙種4類危険物取扱者試験の勉強をして、資格を取った。
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・(阿久津さんの話を聞いて)元々、特別支援学校にいた。障害児教育について学んでいなかったので当初は戸惑ったが、やっているうちに変化が見られるようになった。
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その後院内学級に移動。子どもは病気の治療が終われば普通校に行くが、教えている教師は特別支援の教育しか見ていない。本当にこれでいいのかと思った。自分の今後の目標としては、科教協で普通校の授業法も学びながら、やがては院内学級の教育に生かしていきたいと思っている。
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(07)久富
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・初めて科教協の全国大会(広島)に参加して、等速直線運動の授業についてレポートした。ビー玉を転がしてストップウォッチで計測しv-tグラフを描かせたが、「これは平均の速度であり、それをグラフ化するのはおかしい」という意見があった。「瞬間の速度を“ビースピ(速度計測器)”を使って何点かで測り、グラフ化するといいのではないか」との意見があり、理にかなっているなと思った。ただし、この方法だと班ではできず、演示実験になるだろう。ほかには「ビデオに撮ってコマ送りしながら画面上で測定する」という方法の意見も出た。定規を置いて座標を取るといいだろう。東京支部・秋の研究集会でも検討して深めたい。
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・夏休みには、宿泊研もあった。指導主事が1人、新卒1年目の物理教員が8人で、模擬授業などを行った。何人かの進学校の教師が授業でPowerPointを使っていてびっくりした。ただ、動画がすぐに利用できるのはメリットがあるように思った。
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(08)手塚
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・夏休みの部活は2週間弱だったので、残りは余裕があった。
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・広島に向かう前、兵庫の姫路城に寄り、その後岡山城をバックに行われた花火大会を見た。広島では宮島に行き、ロープウェイに乗った。時間がありそうなので頂上まで行った。呉の町までよく見えた。下りのロープウェイは台風接近に伴い早めに最終となるようだと知り、走って駅に向かい、なんとか間に合った。シカはたくさん見たが、サルは見なかった。
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・科教協広島大会では、力学分野の発表をした。物体を投げ上げて落ちてくる落下運動で、「生徒に間違った考えが多い」という話をしたら、ある中学校の方が、「中学校の段階では、落ちているとき、“どこでも力(重力)は変わらない”と教える。“投げ上げているとき、どんな力が働いているか”という課題がよくないのではないか」という意見があった。
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(09)鷹取
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・56年前(1961年)、多摩川の八高線鉄橋近くの川原でクジラの全身骨格を発掘し、クリーニングしたりした。その後骨格は国立科学博物館新宿分館に保管されたが、学者は研究してくれなかった。記録として、ビデオをつくった。
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・豪雨による土砂災害などを“自然災害”と表現するが、本当に“自然”なのかという思いから、今年7月の九州北部豪雨を教材に、「日本の自然と豪雨―どの学年でどう教えるか―」という授業プランをまとめた。新聞記事や、地形図その他の資料、自作ビデオ「平成29年7月九州北部豪雨」を使いながら学習する。
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※ 自作ビデオ「平成29年7月九州北部豪雨」は、次回例会で視聴。
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(10)堀
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・7月30日(日)、八王子市主催第32回八王子市平和展に参加した。講演会「中央本線四一九列車銃撃空襲」《講師:八王子空襲研究家・齊藤 勉さん(現在:都立東大和南高等学校教諭)と、実際に419列車で銃撃を受けたものの奇跡的に生き残った、いのはな会遺族会会長・黒柳 美恵子さん》を聞くためである。書籍やテレビ番組で多少知っていたことが、具体的なイメージとなって理解できた。
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・科教協広島大会に合わせて、広島平和記念資料館を含む広島平和記念公園、安佐動物公園を個人的にフィールドワーク、大会後はサークルのフィールドワークとして、3年前の土砂災害被災地である広島市安佐南区八木地区を巡った。
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※ 3つの場所のビデオ報告は、次回例会で行う。
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2.『理科教室』を読んで「『理科教室』2017年8月号」………… 堀
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例会時間も残り少なくなりましたが、特集のほかも含め、全般にわたっていくつかの記事の感想を述べました。
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鷹取さんからは口絵写真について、「写真の背景の図柄が見苦しい。特に7ページでは白い部分が目立ち、どちらが(写真か背景か)大事かわからない」「〔“花から実に”で扱いたい“種子の散布”〕(丸山 哲也さん)では、写真が暗くなっている。被写体の背景の色を変えるなど、編集部から注文をつけるべき」などの意見が出されました。