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はーととともにあれ



おと
ちっちゃいの
ふたつみつ
かぜに
ゆれるがいろじゅのは



じけんはちかいぞ
そらがふかい
まじまじととけいをにらむ
こんなのが
いきているってしゅんかんだ
くつひもはだいじょうぶか
ちょっと
かみのけ
ととのえちゃったりして

うねうねと
あらゆるけんりょくはすすむ
またぐらから
ももをつたって
うねうね
かたからくびまでも
うねうね
ふいに
あたままで
うねうね
けんりょくはあたまか
かはんしんが
すき
はーとにはいない
おっとっと
おと
またひびく
またぐら
じゃなくって
ふたつみつ
ゆれるがいろじゅのは
がじゅまるか
あれは?
のー
のー
ちゃう
ちゃう
じけんのかちゅうだ
かれてしまったあいびーのついとうに
きりばなをいっぱいもってこい
きりばなもしぬ
きりばなには
ついとうはない
しぬのだ
たにんをかざりながら
これがじけんか
これがじけんか
そらがふかい
ふかいはずだよ

けんりょくがきりばなをみつめている
けんりょくは
しかし
きりばなときりばなの
あいだにゆびをいれたりはしない
ましてや
くびをいれたりは

ふいと
じんせいのもくてきをみうしなってしまう
うそ
もくてきなんて
ない
じんせいはじんせい
もくてきこそ
じんせいをさがせ
もくてきに
いいようにされんじゃないぞ



かぜにゆれる
がいろじゅのは
それだけで
いい
はーとはそこだ
はーとと
ともにあれ





「ぽ」311 2008年8月

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