上咽頭処置(Bスポット療法)の有効例

当院で経験した上咽頭処置(Bスポット療法)の有効例を呈示します。
 

H27.9の院長日記で紹介した、第3回病巣疾患研究会で呈示した症例の一部を載せます。

 
60歳女性(典型例)
病歴:4年前に感冒後、鼻汁、左鼻奥の違和感、後鼻漏を自覚。
副鼻腔炎として治療受けたが改善なかった。
複数件の耳鼻科受診を経て当院を受診した。
上咽頭炎と診断し、治療の結果自覚的に症状は9割方改善した。
<上咽頭所見の経過>
初診時(H26.10.29)
処置10回後(H26.12.11)
処置30回後(H27.5.20)
経過とともに、上咽頭粘膜の発赤、腫脹、唾液様の後鼻漏付着が改善しているのがわかります。
 

66歳女性(掌蹠膿疱症)合併例
慢性的な咽頭痛・後鼻漏・痰の張りつき感があり、近医からの副鼻腔炎に対する漢方薬服用により鼻汁は減少したものの、これらの症状が改善しないため受診した。約2年前から掌蹠膿疱症で治療を受けていた。中学2年の時に口蓋扁桃摘出術を受けている。初診時、レントゲンによる副鼻腔炎はごく軽度であった。
上咽頭炎を認めたため、上咽頭処置を行った結果、後鼻漏や頭痛は改善し、首や肩のこりも楽になった。
掌蹠膿疱症も軽快した。現在も10日おきぐらいで上咽頭処置を継続している。

<上咽頭所見の経過(下段は少し下方の視野>
初診時(H27.2.16)
処置10回後(H27.3.23)
処置27回後(H27.7.13)
前の症例と同様に、上咽頭粘膜の発赤、腫脹が改善している。
下段では後鼻漏の改善していることがわかる。
     

以下は以前から載せている例です。    
54歳女性
   
 

治療前(H20.6.9)

治療後(H20.8.18)
後鼻漏があり、他院で治療を受けていましたが改善しないとして受診されました。
現在(H20.9月)も治療中ですが、まだ後鼻漏の自覚はあるものの、かなり良くなって気にならないときもあるということです。
上咽頭所見では、治療前に見られていた後鼻漏(分泌物)は消失し、粘膜の腫脹(はれ)もかなり改善していることがわかります。
 
53歳男性
 

治療前(H19.12.20)

治療後(H20.9.16)
この方は、鼻閉とそれに伴う耳閉感があり、自らBスポット療法を希望して来院されました。
鼻閉、耳閉感ともかなり改善したということです。
局所の観察をしますと、発赤、腫脹とも改善していてほぼ正常といえる所見になっています。
     
67歳女性    
   
治療前(H20.9.10)現在治療中
   
この方も後鼻漏のため他院で加療されていましたが、医院が遠方で通院困難ということで当院にいらっしゃいました。
上咽頭所見では局所の炎症と後鼻漏が見られました。
同日上咽頭処置をしたところ、その日の夜から後鼻漏が気にならず、よく眠れるようになったということでした。
現在も治療を続けています。
     

その他の症例

65歳女性の方で、頭がボワーンとし、いらいらして何をするのもいや、鼻の奥がひりひりするという訴えに対して上咽頭処置を開始しました。
治療後には落ち着きが戻って、家事ができるようになったということで、現在も通院されています。
この方の初診時の局所所見では、炎症所見はほとんど見られませんでした。
局所の所見が乏しくても改善する方がいらっしゃる点では、「ツボ療法」的な要素もあるかと思われます。