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第2回  過労死への不安

 新自由主義「教育改革」が、子どもも親も学校現場もそっちのけで東京のあちこちで始まった2003年。都教組「いのちと健康対策委員会」が呼びかけたアンケート(1)の結果は大きな衝撃的なものでした。

 「過労死の不安を感じることがありますか?」 ― この問いに「感じている」と答えた教職員は12%。「時々感じることがある」49%。6割を超える教職員が、「死の不安」を感じながら子どもたちの前に立っているという異常な実態が浮き彫りになりました。

 この頃からです。定年を待たずに退職していく教員が急増。新自由主義が声高に唱える「競争」「成果」「自己責任」が、「管理主義」の嵐とまるでコインの裏表のように押し寄せ、たくさんの教職員を踏みつぶ、ボロボロにして行きました。

 青梅市でもあきる野市でも、9月に入って仲間がまた教壇を去って行きました。

*1 都教組「いのちと健康対策委員会」調べ
各区市町村より小中学校2〜3校を抽出。796人から回答。


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