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第28回  まずは、つながり、話し合うことから ()

(2) あらためて地域で教育懇談会に取り組んでみませんか

 かつては多くの地域で教育懇談会が開かれ、子育てのこと、教育のこと、学校のこと、地域の問題、さまざまな悩み、父母と教職員がいっしょになって話し合われてきました。ところが、最近は学校にも地域にも多忙化の嵐が吹きまくり、教育懇談会を開くことができません。そんなゆとりはどこにもないように思えます。

 そんななかで、昨年、羽村市の父母と教職員が取り組んだ「小中一貫教育」反対の運動は、忙しくってゆとりなどないけれど、話し合いをかさねて要求をまとめ、父母・地域・教職員が共同・連帯すれば大きな力を発揮することを示しました。羽村市の取り組みを参考に、あらためて、忙しくってゆとりなどないけれど、地域のみなさんと子どもと教育について話し合う教育懇談会の復活に挑戦してみませんか。

◆         ◆

 昨年11月、「東京の教育を考える校長・教頭(副校長)経験者の会」が呼びかけを発しました。『いまこそ、学校・地域から、よりよい教育を求める大きな教育論議を!』と題された『私たちの呼びかけ』です。『呼びかけ』は言います。

 「子ども、生徒たちの様々な否定的表れを規律や道徳教育の強化で外側から規制するのではなく、『子ども・生徒のなかに生活と社会をつかむ』ことが大事です。そして、それぞれの現実のなかに、『人間らしく生きるもがき』と『人間的な問いかけ・願い』をつかみ、そこに共感し依拠して、その人間的価値を広げ、実現していく、生徒・教師(学校)・父母(地域)をむすんだ活動を作り出して行きたいと思います。」





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