西遊記TOP
相変わらず日記から西遊記関連抜粋
思えば、西遊記を読破しキャラクターを描くためにサルの写真や図鑑を眺めてる時から、
このふかふかさらさらの毛並みのが主役である事実に元来の動物好きの血が騒ぎ続けていた。
(あ、いや。ケモノが主役だからこそ西遊記という物語に手を付けたので本末転倒か?)
あーーーーーーサルに触りたいよーーーーっどんな手触りなんだよーーーン
サルを飼いたいと真剣に思い詰めた次期もあった。もちろんニホンザルではなく
シッポ必須のアカゲザルを!あのシッポ、感情でどういう動きをするんだよーーー
キンシコウやハヌマーンラングールの映像では、あの長い尾を相手の背中に腕を
回すようにひょいと回したりするのね。アカゲはそれほど長くはないけど尾を絡めたりするのかな〜
諸々から叶わぬ夢と消え去っているのだが、あのグルーミングの至福写真を
見るたびに、
こーしてイかしてみたいとずっと憧れ。お腹にもふもふしたい〜
という長年の欲望と長年の例の問題描写の謎のネタマンガ。
八戒悟浄はもとは人間だったから、豚水怪の習性に染まらずともOKかもしれないが、
悟空は出自はともかく、育ちはサルの群だから習性はガッチリ刷り込まれてるハズ!!
(こんなことまで考えなくても西遊記的にはいーんだろうけど、獣好きのお楽しみ)
■2006/02/11 (土) アジアの黒鼠?笑止ッ!! |
読みこぼしてた9日の新聞文化欄に、フジゆーきを受けて「日本の西遊記作品事情」な記事。
日本流アレンジとして、三蔵役が女優、悟浄が河童 の2点が挙げられていた。
・・・・・これを読んで少なくともこの新聞読者は「誤解」を解いて欲しいものよ・・・
「孫悟空は地域や時代を越えて受けいられるアジアのミッキー鼠」と結んであったが、
違うよ
著作権でがんじがらめになって、世話できるのは飼育係のスタッフのみという
動物園の檻の中のごとくな鼠自身は、それはそれなりに幸せかも知れない。
著作権なんて存在しない(時代からいる)野生の猿は、手なづけようと試みる者によって
様々に変わることが出来る。それは時には彼の名誉を損ねる結果になったり、思うように
懐かずに逃げ去っていって呆然とさせられることも多々ある。
(西遊記モノの漫画は実に打ち切りが多いッ・・・)
でも、誰もが「自分のもの」に出来る可能性をまとった自由奔放な彼は
正に「みんなの孫悟空」なのだ!
子ども向け西遊記の悟空は、作品の対象年齢に相応して「少年ぽく」なければならない。
つまり、自分の正義に突っ走るが思慮が足りないゆえに失敗し周りに諭され省みて成長してゆくと
いうような、受け手の子ども達の共感を呼ぶ主人公としての「ガキっぽさ」
それを補うべく、本来は存在が薄い悟浄に頭脳プレーを分担することでキャラも立たせて
一石二鳥という連綿とした歴史は納得できる。
考えるより体が先に動いちまう熱血漢の主人公・頭脳明晰クールな2枚目・和み担当ずっこけデブの3枚目
という、少年漫画のステレオタイプの原型はそんな日本型西遊記だと踏んでるのだが。
原典悟空は、大鬧天宮の時点で知力体力戦闘力神通力に不老不死など総レベルMAXの主人公だ。
「八十一難」の達成のためにその無敵の力を制御されつつの旅路においても、
絶大な実力ゆえの自信で事態を的確に見極め一行を導いてゆく。
はっきり言って、実質的な護衛は悟空だけで事足りる。『大唐三蔵取経詩話』では
お供は猴行者(と乗用の馬)のみだという。
そんなヤツを主役に据えるため、三蔵は守られるお姫様役に、欲担当に八戒を、悟浄は……?
(ここら辺の悟浄の心情は、中島敦の悟浄2編が秀逸。山月記の李徴は、エリートが
天界から追放され浅ましい人外の姿に変貌してゆく悟浄のショックをなぞらえた物では〜
と深読み)
私の場合、三蔵がスケコマシだろーが悟浄がホモだろーが、例え全部ヘンタイでも
悟空さえまともなら「許す!!」のだ。
まとも=常にお師匠さんのことしか頭に無く、お師匠さんのためなら
どんな屈辱にも耐えてみせちゃう、天下無敵の尊大なオレ様猿
繰り返すが、話を立てるために悟空は多少は無教養でもいい。
要するに必要なことだけ学び習い覚えていれば事足りるのだし。
しかし、仙人のもとで七年間修行した際、書を読むだけでなく、王様の身分では考えもしなかった
炊事洗濯掃除などの家事も、自分の目的のためなら苦にせず他の弟子と共にみっちり
やり込んだに違いないのだ。。
(それは寺で育ったお師匠さんも同じはず。お姫さまの玉龍、天界役人だった八戒悟浄は
家事はまるっきりだろうという妄想ネタ〜)
さて、ムカ〜シ触れた「世界の古典を紹介する主旨の本(書名失念)」で「西遊記」の項にあった
「悟空の娘が活躍する南遊記」の一文以来切望していたこの翻訳が、先のサイトさんのおかげで
念願かなって読了。もう積年の感謝感激雨あられです。
肝心の南遊記での活躍、はっきり言って「ええ?!出番こんだけ?」なんだが、そこはソレ、
書かれていない部分は妄想力やら想像力やらで創造する余地はそれなりにファンのお楽しみ。
(ラムネの守護騎士たちが正にそう。情報が少ないからこそ無限大のでっち上げが出来るのだ。
悟浄もそうだな。深沙神だワニだ何だと正体不明な水怪のおかげでうちは本性が恐竜に)
「風月沙龍」の月孛ちゃんは非常に魅力的なので、引きずられないようにと思いつつ、それは
なかなか難しいのだ。
東洋文庫「和漢三才図会」天象の項に「孛星・はいせい」〜尾が無く光り輝く彗星とあるので、
彼女の読みは「げつはい」もしくは「げっぱい」だと思ったのね。
試しに「月孛」でググってみたら、「げつぼつ」「げつぽ」が出てきた・・・
孛星ではなく「月孛」という天象も出た〜西洋では「リリス」だって!リリスってリリスって…あの?
それから、この髑髏宝貝を操る女ってのは他にもいるらしいし、どちらが先行かそこまでは
調べられなかったが、元ネタは更に別にあるのかもしれない。
いずれにしろ、女のコを描くのは愉しいので最近のラクガキは彼女ばっかりなのだ。
彼女がいれば、自分の手慰みの「女悟空」は必要ないナァ〜「女に化けた悟空」は必要不可欠だけどもね!
■2006/07/31 (月) インプリンティングねた |
ああ〜〜・・・せっっかく斉天大聖バースディ7/25を教えてもらったっつーのに、
結局ナニも出来ませなんだ。
有言不実行は実にウチらしいといえましょうか・・・とほほ
誕生日といえば、花果山の仙石から産まれた彼が、仏罰にしろ再び石の中に封じられる
=胎内回帰による再生を意味するという中野先生の解釈が好き。
つまり、五行山(両界山)からの解放は彼の2度目の誕生であり、そこに立ち会った三蔵に
「産まれてすぐに見たものを親と認識」という刷り込みの本能が適用・・・されない??してもいーよね?どこかで。
インプリンティングねた好きなんだもん〜
観音に頼まれたし封印解いてもらったし>いまいましい緊箍のせいで仕方なく>全く世話焼けるが
これも俺の喰らった罰のうちなんだろう>金蝉子の前世を持ち十代の修行を積んだだけあって
大した人だ>何のかんのあってもさすが俺の師匠だ!な変遷の中に、もともと人なつこい悟空は
最初の慕情が連綿とつのっていったのだと。
師父と出会った日が誕生日(2度目)というのもステキだ。
ビデオ「アイアンジャイアント」を観る。
若月さんに勧められてたこともあり、生協の割引価格でかかってたので購入した。
レトロなデザインだと思ってたら、時代設定が現在じゃないのね。ソ連消滅
した今だと、堂々と軍事の競い合いなんてネタ出来ないもんね。
それはともかく………しまったッ?!ツボだッッ!!「少年と(意志ある)メカ」
このパターンにハマッたのはいつからだろ?はっきり自覚したのは「ラムネ
&40」のシルコーンから、以後サンライズの勇者シリーズ、T2。
以前は〜「巨神ゴーグ」録画保存してある。少年じゃないけどナイトライダーも干
渉してるかな。もっとも、ターミネーターはシュワちゃんだから1作目も好きだけど。
制作側の意図は、本来の視聴対象であるよい子たちが、強大な力を持つ破壊
者である「彼」を制御出来る主役に自己投影すること、「ボクのロボットだッ!!」という快感。
で、いずれの「彼」にも共通するのはひたすらケナゲだということだぁあっ!!!
ここが私のツボ。
もー「少年」しか目に入ってない一途さ。名前を連呼するし、手段を選ばないし。
でも、別にメカでなくてもいいんだよ〜(∩.∩)。
なぜならッ!ハマるカゲに悟空あり、だからさっ!私の場合。
現行のその手のアニメはカーロボットトランスフォーマーだけど、少年の
存在は取って付けたようなもんだから、食指は動かない。
観てると、エクスカイザーが観たくなるねぇ。実家からVTR持ってこよーかな。
「カーロボット」自体はトランスの方が先駆だけど、渡米してる間に勇者シリーズがなわばり征服。
トランスシリーズが一段落したらまた勇者シリーズリターンしたりして。