1989年12月9日、私たちは政党から自立し、原則的な組合運動の理念を発展させるため、自主的な独立組合を結成しました。名称は、アイム'89・東京教育労働者組合といいます。
組合の愛称、アイム'89の「アイム(I'm)」は、政党や上部組合から独立し、自分たちのことは自分たちで決めるという組合原則
(自主・自立・独立)をあらわし、「'89」は、「ベルリンの壁崩壊」に代表される世界史の大転換の年、1989年に組合が結成されたことをあらわしています。
「わたしから始まる わたしたちの組合 アイム'89」というフレーズは、私たちの組合をよく言い表わしているといえましょう。
アイム'89は、都教組や東京教組と同じレベルの組合です。
都教組と対等に交渉し、組合員の意見を直接ぶつけることができます。
情報も速く正確です。
組合員はけっして多くはありませんが、そのかわり小回りがよくきき、素早い対応もできます。
政党や上部機関の決定にしばられず、自分たちで考え、自分たちの力で行動します。
執行部案が本部委員会や一票投票でひっくり返ることがあるもの、アイム'89ならではのことです。
また、さまざまな活動を言い出しっぺが責任を持ってやる、組合はそれを応援するというのが、組合活動の基本的なスタイルです。
「Aの会」「教育フォーラム」
そうした中から、従来の組織名称や運営にとらわれず、婦人部にかわる「Aの会」、教研にかわる「教育フォーラム」が生まれ、実行委員会形式で活動しています。
今、教育現場は厳しい状況におかれています。
そんな中でアイム'89は、さまざまな裁判闘争を継続しています。(詳しくは裁判闘争のページへ)
アイム'89は、現場管理職の不当な言動に対しては、執行部の直接交渉で対応してきました。
また、都教委の強権的かつ管理主義的教育施策には、そのつど組合員多数が教育庁の窓口やフロアーにかけつけ、異議申し立てを行ない、活発で行動的なスタイルを確立してきています。
管理運営規則の改悪に続く、新・勤評=人事考課制度の導入や国旗・国歌法の成立は、民主主義教育の基本理念を根本から拒絶するものです。
教育労働者の思想・良心の自由を奪い、差別と強制が日常化する上位下達の教育現場で、未来を担う自由で創造的な子どもたちの育成が本当に可能なのでしょうか。
怒りがつのります。
憲法・教育基本法をつらぬく民主主義の精神を否定し、歴史の記憶を改竄(かいざん)・抹殺しようとする社会の到来を許すわけにはいきません。
職場の仲間との信頼と協力、そして連帯を武器に、知恵と勇気を結集して、どうどうと渡り合いましょう。
権力にこびない精神の気高さと潔さを誇りに、したたかに闘おうではありませんか。