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駿河昌樹詩葉・2000年10月
江口さん、あなた、もういらない。
非回転寿司に村田亜希子さんを残して、江口さん、あなた、わたしを批判しに信号
越えて小川のおんなについにはナって
ね、江口さん、
回転は宇宙の原理、運命の原理、(思弁、ふにゃ、
ね、江口さん、
竹群にささ鳴る小笹ささ群に思いのすえも水の鳴る音
わたしは詩を失った連鎖、語の、「わ」、
「た」、「し」、「は」、
江口さん、江口香代子さん、おんながわからないわたし、とおっしゃりたいの?
(アら、わたし、アたし、なの、に)
心の沼、心の沼、江、口、さ、ん、……
村田亜希子さんのからだに誘われるような心地がします。
からだ、知らないのだけれど。
知る、とはなんだろう、ほんとうには。からだ、を、ね、知る、と、は。
村田亜希子さんのからだに誘われて
アたし、わたし、どっちにしようかな、からだ、ひとつ、備えようと思ってきた。
沼、アたし、です。
村田さんの、沼と、繋がりたい。沼として。
村田さんの沼とアたしの沼。わたし、を、脱いで。
沼田さんに、ナレ。
アたしも、沼田さん。いま、から、ね。
アたし、たち、
沼、だもんね、ふたりして。
江口さん、あなた、もういらない。
そういうわけ。
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