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骨をあつめて動く
まなざしの
みずうみのほとり
かすかな波音に
奏でられ
ときおり森の鳴る
色のない水際に
からだは凍え
こころは燃え
数をかぞえては
数を棄て
浄い骨のように
漂白する約束
遠くから来る
最も近いものを
それでも
待っていた…
ただ在ることも
待つことも
罪
罰は
ふたたび
ただ在ること
待つこと
骨をあつめて
動くのも
罪
響きのように
帰ってくる動きも
罰
「ぽ」242 2008年3月
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