純情青春野郎爆進中!

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第一話 青春の始まり
客1 「おい、何やってんだ?」
客2 「どっかの兄ちゃんが、パフェLサイズ10杯に挑戦してるんだってよ!」
桐村 「う〜…」
鳥居 「おい、大丈夫か桐村?」
桐村 「…フッ…まだいけるっ…!えーい9杯いったぁ!」
客たち 「おーっ」
マスター 「はい10杯目」
桐村 「……」
鳥居 「おい、マジで大丈夫かよ」
湯前 「あれ? お父さん、なにやってんの?」
マスター 「おぉ、お前も見てろ。今10杯目だ」
湯前 「へぇ?」
鳥居 「どーだ?」
桐村 「まだ…うっ…」
鳥居 「あ おい桐村? 桐村!?」

 ◎生徒ガヤ。
桐村 「お〜い、鳥居…」
鳥居 「ん?…お前、まだ調子悪いわけだね」
桐村 「あれから夕飯は食えんは夜は寝れんはで…って お前知ってるだろ」
鳥居 「まーね。おぅそーだ、お前とオレ、またクラス一緒だわ。2-Cだって」
桐村 「C? よし!これで11回連続C組!」
鳥居 「小学校はCじゃないだろ。3組だ」
桐村 「いーんだよ! さーっ高2の春へレッツゴーだ!」
鳥居 「やれやれ…」

高井先生 「はーい静かにー」
 ◎ガヤ黙る。
高井先生 「えー私がこの2年C組の担任となった高井です。去年と同じように現国担当です」
間  「先生、自己紹介とかするんですか〜?」
高井先生 「する」
生徒達 「えーっ!?」
高井先生 「とゆーわけで、じゃあ間くんから」
間 「僕っスかぁ?…えーっと、間 由和です。趣味はオリエンテーリング。好きな歌手は…」
桐村のN 「中略」
加藤 「加藤です。趣味パソコン歌手ユニコーン」
桐村 「桐村です。趣味は…」
湯前 「あーっ!昨日のーっ!!」
桐村 「ほぇ?」

鳥居 「へー。あんた、あの御影屋の一人娘なのか」
湯前 「そっ。湯前っていいます〜。」
桐村 「…」
湯前 「あれ? どーしたの、桐村くん?」
桐村 「お前なぁっ…!
  お前のせーで!オレの金が!もーないのっ!
  今月のっ!家賃がっ!払えねーのっ!!」
鳥居 「あぁ、そーだったのか。だったらわざわざ挑戦するなよ」
湯前 「お金ないの?」
桐村 「そーだよ!」
湯前 「ん…じゃあ、いい手があるけど」
桐村・鳥居 「へ?」

高須 「♪〜(鼻歌)」
 ◎ドア開く。
高須 「あ いらっしゃい… あ、知賀ちゃん」
湯前 「あ、もう来てたんですか、高須さん」
高須 「うん。今日は3年は掃除なしだったじゃんか」
湯前 「そっか」
桐村 「あれ? 高須先輩?」
高須 「ん? ああ桐村くん。いらっしゃい。何にするね?」
桐村 「いや… 高須先輩、ここでバイトしてたんですか?」
高須 「そっ。 …で、何にする?」
桐村 「いやその、僕は…」
湯前 「違うのよ、高須さん。桐村くんは、今日からここのバイトってことで来たの」
高須 「え?」
桐村 「実はまぁ、色々あって…」

高須 「桐村くん、それ持ってきて」
桐村 「あ はい」
マスター 「少年、あれ洗っといて」
桐村 「はいはい」
湯前 「桐村くん、あっち注文きいてきて」
桐村 「は〜い」
客1 「あぁ、君はあの時の少年だね。あれは惜しかったね」
桐村 「どーも」
客1 「えーっとね、アイスティー1つ」
桐村 「あ、かしこまりました。湯前さーん、…えーっと…
  ミルクティー…じゃなくてアイスコーヒー…じゃなくてスイカパフェ…じゃなくて…」
客1 「アイスティー」
桐村 「アイスティー1つーっ」
高須 「…大丈夫かねぇ…」

湯前 「じゃあ、桐村くん、高須さん、また明日ね」
マスター 「明日も来いよ」
桐村 「はぁ。」

 ◎街ガヤ。
桐村 「ふぅー…」
高須 「どうだった桐村くん」
桐村 「えっ?」
高須 「バイト」
桐村 「あぁ… そうですね…まぁ、何か一日に色々あって…」
高須 「なるほどね。 まあ、そのうち慣れるよ」
桐村 「… そーですね」
高須 「んじゃあ、オレはこっちだから」
桐村 「あ さようならー」

桐村 「ただいまー」
鳥居 「おかえりー」
桐村 「おぅ」
鳥居 「どうだった、バイト」
桐村 「どうって言われても…」
鳥居 「湯前さんといい関係になったとか」
桐村 「そういう意味の質問なんかい。てっきり目薬かと」
鳥居 「はっ?」
桐村 「疲れてるみたいだから寝るわ」
鳥居 「あぁ。」
桐村のN 「次の日」
鳥居 「日曜日だしどっか行こうよ」
桐村 「パス。今日もバイトなんだ」
鳥居 「じゃあいいや。間とでも行くよ」
桐村 「ごめんな。今度ゆっくり。」
鳥居 「あぁ」

桐村 「…ん?なんだこりゃ。 駅前がすごい行列…んっ!?」
人1 「ここの何とかカレーがすごいうまいんだってさ」
人2 「へー この喫茶店のオリジナルか」
人1 「入ってみるか」
人2 「並んでも食べたいよな。」

桐村 「大変だー!」
マスター 「やあ桐村くん。どうしたね」
桐村 「え、駅前の喫茶店が…!」
湯前 「ああそれね。うん今その話してたの」
桐村 「…どーするんですか?このままじゃお客が…」
一同 「うーん…」
桐村 「あの店に不幸の手紙送り付けるとか…」
高須 「そんなんでどーするねーん!」
一同 「うーん」
 ◎ドア開く。
客1 「おぅい」
湯前  「あ いらっしゃいませー」
客1 「どうしたんだい?ガラガラじゃないか」
マスター 「いやー…駅前の喫茶店が…」
客1 「あぁ あの日替わりみそ汁カレーね」
桐村 「え?そんなんだったんですか?」
客1 「そっ。みそ汁にカレーをいれたもんさ。毎日豆腐とか大根とかなめことか、具が変わるんだ」
桐村 「ふーん」
高須 「えっと…ご注文は?」
客1 「甘いものが食べたいんで…そーだな、じゃあスカイパフェ」
一同 「スカイパフェ?」
客1 「あ、ごめん スイカパフェだった。ハッハッハ」
高須 「えーっと、スイカパフェひとつー」
湯前 「…ん? ちょっとまってよ…?」
桐村 「スカイパフェ…」
桐村・湯前 「それだぁ!」

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