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Moonshine 21


―北朝鮮の消滅?―




なんら信頼もしていないし、それを信仰しているわけでもない予知能力や占い手法の実験を淡々と続けて長きにわたっている。なんの責任も取りたくないので他人には語らないし、他人のためには絶対に行わない。あらゆる事象を対象として定期的に行い、結果を控えたり覚えていたりして、非科学的・非常識的と愚弄されそうなこれらの方法の実効性が、どこまであり得るのかどうかを見続けている。
 当たるも八卦当たらぬも八卦というが、現在までの経験値によれば、当たる率のほうがはるかに高いのがわかっている手法もある。それについては、ここでは詳述しない。短くコメントしておきたいのは、いかにもとんでもない話に聞こえることながら、今年、北朝鮮が消滅するという結果が出続けていることだ。北朝鮮が韓国に大がかりな戦闘を開始したり、日本に多少の攻撃をしたりということは考えられがちなことだが、なぜかそういう結果は出ず、北朝鮮の援助国である中国があの国を攻撃し、一気に崩壊させるという結果が出る。こんな結果が何度も出続けるのを見ながら、我ながら「やれやれ」と思っているのだが、そこでさらに注視してみると、金成日の後継者が権力を継ぐことはなく、すでに政権に深く入り込んでいる中国側の人間たちが、あっという間の転換を起こしてしまう、とも出る。
このMoonshineという場所は、こういう戯けたことを吐露するために設けたのだから、軽い気持ちで書いちゃおうかと思った次第。責任はまったく取りませんし、自分でも信じてなんぞいません。しかし、結果はこう出る。どういうことなんだろう、と呆れながら、馬鹿なことを言いたくなっちゃう時があるものなのだ。
 こういうとんでもない予知結果に、少し現在事情を書き加えて修正しておくべき時期かもしれない。

北朝鮮はこの5月26日に、いまだ終わっていないと彼らが見なしている朝鮮戦争の休戦を解除したが、これによって極東アジア情勢は一気に流動化し始めた。現在起こりつつあることは、ときどき北朝鮮が行うひとり舞台のパフォーマンスとは異なっていると見なしたほうがいいかもしれない。アメリカのオバマ大統領は火曜日夕方に、韓国と日本の防衛のためのパトリオットミサイル・システムの空輸をアメリカ軍に許可した。北朝鮮の休戦解除は、極東政治的にはそのままhot warの再開を意味するが、これは、北朝鮮に対する核先制攻撃のシナリオに沿った作戦準備がすでに動き出したことをも意味する。作戦概要は次の通り。北朝鮮軍が非武装化地帯に展開された時点で、潜水艦から核兵器を載せたBGM−10トマホークが発射され、非武装化地帯の北朝鮮軍を全滅させる。しばらくしてから金正日へのコンタクトが行われ、降服するかどうかの意思確認が行われる。ここで降服の決断がなされない場合には、B−2ステルス爆撃機によるピョンヤンへの核攻撃が行われる。これによってピョンヤンを完全に消滅させ、これまでの北朝鮮政権をも消滅させる。この後すぐに、北朝鮮全土の軍事拠点の指令・コントロールシステムへの非核兵器による総攻撃が開始される。これらの攻撃は一日か二日以内で終えるように計画されている。アメリカの北朝鮮政策が手ぬるいと批判されることがあるが、最終場面ではこのように、徹底した破壊から入る計画をアメリカは立てている。手ぬるいとも見えるやり方をすることで、現権力の中心人物たちをピョンヤンや重要拠点に集中させるようにしてきたらしい。
 今週、在韓アメリカ人に国外退去指示が本国よりなされたこと、自衛隊のいくつかの部隊員には海外渡航禁止令が出され、予備役兵には緊急連絡が届いていることなどが、そのまま真に急を告げていると考える材料にはならないが、機に乗じてロシアや中国が一気に極東で動こうとしている気配があり、いつものお定まりの北朝鮮の騒ぎ捏造とは違う運命の瞬間が、刻々と迫っているかにもみえる。
朝鮮半島情勢をめぐってはいろいろなことが慌ただしく起こっており、たとえば、日本やアメリカによる韓国への植民地支配に協力した韓国人を暴いたノ・ムヒョン元韓国大統領の「自殺」が世界を驚かせたが、あれは親日派による報復だったとの情報をすぐに知った。疑わしい情報だと思ったが、しばらくしてから、ノ・ムヒョンの護衛が「自殺」の現場にいなかったことが報じられた。そうなると、「遺書」があったとしたところで、今回の「自殺」は考え直されねばならないことになるが、これが北朝鮮とどう関わるか、北朝鮮消滅後の日韓関係コントロールのための布石なのか、とは思わされる。
 それにしても、アメリカの核先制攻撃計画を見直していると、そもそも今回のMoonshineを書くきっかけになった中国による北朝鮮攻撃が、我ながら怪しいものに見えてくる。中国が介入してくる必要はないように思えるし、北朝鮮をあのままにしておいたほうが便利でもあろう。にもかかわらず中国が侵攻する場合は、むしろ、慈愛の侵攻ということになるかもしれない。アメリカよりも先に動くことで多くの北朝鮮幹部を救うことになり、政権の核を中国内に移すことになろう。アメリカが日本軍の人体実験成果やナチスの核を自国内に吸収したように。そういう意味での侵攻ならあり得るが、どうなることやら。

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