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ARCH 58

                   駿河昌樹詩葉・2001年9月



マーガレットの花びらがみな白いように




あたしは静けさそのものだから
喧騒のなかにいても平気
求めるものはもう とくにない
あたし すべてだから

ひそやかに廊下を今夜行き来した
じぶんの数秒前の姿にぶつかろうとして
けれども床も壁も天井も
あたしだった
そう感じた、と言ってみたい


言っていい
みたい

仕損じてきたことはない
と今日は感じる
あしたはわからないけれど
マーガレットの花びらがみな白いように
正しく風に揺れてきた、と






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